板垣李光人22歳「初心を思い出した」初個展開催 お気に入り作品は「自分を表している」
俳優の板垣李光人(22)が26日、東京・渋谷のGALLERY X BY PARCOで行われた初個展「愛と渇きと。」(27日スタート)開催記念取材会に出席した。 【写真】ストーリー性のある作品を披露する板垣李光人 個展会場では、自身の手によって新たに制作されたキャンバス作品などを展示。板垣は「役者として映画とかドラマとか、自分が出ている作品を見るのは最近やっと慣れてきた。でも今回、絵は初めてなので最初の緊張感というか、すごくドキドキしたものを今抱えていて、初心を思い出した。お客さんがどう見てくださるかは楽しみでもありながら少しドキドキと不安な気持ちがあります」と語った。 主に作品は、これまでも描いてきたデジタルイラストと、出演する映画「ブルーピリオド」の撮影を機に制作に取り組むようになった油絵とを組み合わせた複合的なキャンバスアートを中心に展開。「今回(個展開催のオファー)のタイミングはすごく運命的だった。そこまで自分の作品に自信があるかと言われるとそうではなくて、本当にほそぼそと書いていた」と振り返りつつ、「見てほしい気持ちもあった。その中で『ブルーピリオド』という作品をやらせてもらって絵がテーマの作品で3、4カ月くらい先生から絵を教えていただきながら準備をしていて、絵の欲が高まっていた時期に個展のお話をいただいた」と開催の経緯を説明した。 今回の個展では10作以上を約3、4カ月以上かけて用意。お気に入りには立体的なデザインの「華」というテーマの作品を挙げた。「立体的に布で作った花のモチーフをつけている。すごく自分らしいというか、自分を表している。アートもそうだし、役者としてテーマを決めて物語のようにというところで、全ての感情を描いている。布も自分の好きなものでアート、ファッション、芝居というのが全部一つに詰まっている作品。この花も小さくなりながら肩と首を痛めながら作っていたので思い出の作品です」と紹介した。 板垣の作品に共通するのはストーリー性。「個展を開くにしても役者として、先にテーマを決めてからストーリーのように流れるものにしたいと思った」といい、「自分が個展をやることでアートの間口も広がるようなきっかけになればいいなと思います」と呼びかけた。