センバツ高校野球 常葉大菊川、本格始動 メンバー入り、紅白戦でアピール /静岡
第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に出場が決まった常葉大菊川が吉報から一夜明けた28日、センバツに向けて本格始動した。選手たちはノックや体幹トレーニングで汗を流した後、紅白戦を行い、甲子園のメンバー入りに向けてアピールした。【皆川真仁】 昨秋の東海大会で準優勝し、センバツの切符をつかんだ常葉大菊川ナイン。午前6時45分から同校野球場で練習を始め、ノックやメディシンボールを使った体幹トレーニングに取り組んだ。筋トレが趣味という石岡諒哉監督がトレーニングの手本を見せ、選手たちは苦しい表情を浮かべつつも、互いを鼓舞しながら練習に励んだ。 その後は紅白戦を実施。センバツのメンバー入りに向けて各自が技量を競った。昨秋エースナンバーを背負った福住柚稀(2年)は先発して5回1失点に抑えたが、「課題の制球が克服できていないので、ここから意識を上げて取り組みたい。秋は久保綾哉(1年)に頼っていたので、今度は自分がエースとしてチームを勝たせたい」と力を込めた。 ◇高まる地元の期待 10年ぶりのセンバツに向けて、地元の期待も高まる。この日は選手寮がある菊川市加茂の白岩下地区の有志応援団約15人が激励に訪れ、スポーツドリンクを差し入れた。野球場には、寮の隣に住む大工の原田益男さん(88)がつくったセンバツ出場を祝う看板が掲げられた。同地区の山下雄三自治会長(65)は「センバツ出場が決まり、地元民も大変元気をもらった。攻撃のチームのイメージなので打ち勝ってほしい」と期待を寄せた。