「今江前監督からどうだって言ってもらったのが一番」リリーフ転向決断の楽天・藤平尚真投手は侍ジャパンにも初選出 岸孝之投手を憧れる理由「岸さんがパッと現れてチームに勝ちを持ってきてくれる」【ヒーローインタビュー】
■練習場に藤平投手が1人で… プロ野球人生の生き残りをかけた再出発。その覚悟は春のキャンプから…。 誰もいない練習場に1人残り、納得がいくまで黙々と投げ込む藤平投手の姿がありました。 楽天 藤平尚真投手: 「たぶん200球くらい投げましたね。やっぱり練習をしっかりやらないと。僕あんまり器用な方じゃないので、そこ(練習)をやった分だけ試合に成果が出ると再確認して、小さい積み重ねが、試合でのパフォーマンスにつながってきたのかなと感じています」 任された短いイニングに全力を注ぐリリーフ。この配置転換が功を奏します。 ■絶対そこに投げ切れられたら大丈夫! ボールの球威に加え、課題だった制球力が向上し、4月11日にはプロ初ホールドを記録。1軍の打者と数多く対する中で、理想の投球を導き出しました。 楽天 藤平尚真投手: 「今年に関してはストライクに困ることが少なかったので、しっかり投げ切れば、絶対そこに投げ切れられたら大丈夫だなっていうスポットみたいなのがあって、そこから結構自信をもって、ストライクゾーンに真っ直ぐもフォークも投げられるようになりましたね。自分の頭で描いている投球とかやりたいことっていうのは試合でパフォーマンスできることが多かったのは感じます」 自分が輝ける新たなポジションを見出した矢先、藤平投手に思わぬアクシデントが…。 ■けがでファームに、しかしそこで… 5月のオリックス戦、1人目のバッターを抑えると、どこか痛そうな様子を見せます。その後も投球を続けますが、イニング途中で左腹斜筋の痛みを訴え緊急降板。1軍で結果を残すため、厳しいトレーニングを課してきた藤平投手の体が悲鳴を上げたのです。 楽天 藤平尚真投手: 「5月までは勝ちパターンで投げたい気持ちがすごく強かった。実績のあるピッチャー酒居、鈴木翔天、宋がいて、そこに追いつきたい気持ちがすごい強くて、練習もそこの3人よりも絶対やらないといけないですし、投げる量も絶対そこと一緒だと追いつかないと思いながらやっていました。ケアよりも練習という感じでずっとやっていて、そこで怪我をしてファームに行って…」
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