はるな愛「赤いランドセルが良かった、12歳の女の子の気持ちは今も胸に。子どもたちに食事や服を提供、希望をもって生きて欲しい」
◆未来に繋がる一コマでありたい グランディーバ・バレエ団では子どもを、無料で招待する席を設けています。子どもの瑞々しい心に希望として届けば、またそれが未来にかえってくるという考え方です。 私も2010年に24時間マラソンをしたことをきっかけに(編集部注:日本テレビ『24時間テレビ33 愛は地球を救う』にて、チャリティーマラソンのランナーを務めた)、こんなに多くの人が私のことを応援してくれているんだっていうのを肌で感じて、その時から「何かお返ししたい」という気持ちが強くなりました。2011年の東日本大地震の時はもちろんですが、全国の被災地には時間が許す限り、駆けつけるようにしています。 自分の経営している鉄板焼き店では、2017年から月に1回ほど子ども食堂を開催していましたが、コロナ禍でみんなで集まるのは良くないということで中止に。それとは別に、経営が大変になったバーをたこ焼き店にリニューアルしました。そこでは、タコの絵を描いてきてくれた子どもにはたこ焼きをご馳走することにしています。だから店内にタコのイラストをたくさん貼ることができて、お店も可愛くなりました。三軒茶屋に新しくオープンした古着屋さんでは子ども服の無料コーナーを作っています。 本当に微力なのですが、子どもたちの役に立てたら嬉しい。私は小さい頃、団地育ちで家族ではない多くの大人に親切にしてもらって暮らしていけていました。その経験があるから、自分も子どもたちにお返しをしたい気持ちがあるのかもしれません。今の世の中、酷いニュースも多いですけど、子どもには楽しいものを見て笑い、希望を胸に生きてほしいと心から願っています。そんな子どもたちに負けないように、私もまだまだたくさんの夢を見ながら、これからも活動していきたいんです。 (構成=岡宗真由子、撮影=本社◎奥西義和)
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