妹は元「ヒラリー氏の上級政策顧問」夫は「ヤリ手弁護士」 “華麗なる一族”を公開したカマラ・ハリス氏が「勝利に必要なモノ」とは
アメリカ民主党の新たな大統領候補となったカマラ・ハリス氏(59)の陣営が、華麗なる一族の姿を公開した。 【写真をみる】「か、かわいい!」 1歳ごろ、まだ髪の毛も生えそろっていない感じのカマラちゃん ***
父ドナルド(86)は、ジャマイカ出身の経済学者。カリフォルニア大バークレー校(UCB)で博士号を取得して、最終ポストはスタンフォード大名誉教授。同大経済学部で終身在職権を与えられた初の黒人学者でもある。 母シャマラ・ゴパランは、インド出身の医学者にして乳がん研究の第一人者。19歳でUCBに留学し、25歳で栄養学と内分泌学の博士号を取得した。ドナルドとは大学の公民権運動で知り合ったというが、カマラが7歳の時に離婚した。以後、カマラは母のもとで育つ。この母親は2009年、70歳で亡くなっている。 そして妹のマヤ(57)は、今は弁護士で、かつてはヒラリー・クリントンの上級政策顧問を務めていたことも。ちなみにその夫トニー・ウェストもオバマ政権の司法次官。現在はウーバーの最高法務責任者を務めている。 エリート一家という言葉がふさわしいファミリーなのは間違いない。 もちろんカマラ本人がカリフォルニア州の元司法長官にして元上院議員、現職副大統領で大統領候補というのだから、誰よりも際立っているし、夫のダグ・エムホフ(59)もエンタメ業界に顔が利くヤリ手弁護士だ。
ハリス氏には“突出した特徴がない”
現在、ご祝儀相場もあって世論調査ではトランプ氏を少しだけ上回っているという。ただ、キャリアだけでこのまま突っ走れるほど大統領選は甘くない。国際部デスクが言う。 「今までトランプは“スリーピー(寝ぼけ)・ジョー”とか、“クルッキド(いかさま)・ヒラリー”などのニックネームで対立候補を揶揄してきたが、ハリスについては、能天気な笑い顔を指して“ラフィン(笑う)・ハリス”、「共産主義者」のレッテル貼りをして“カムレイド(同志)・ハリス”とか言ってみたものの、どうもウケが悪い。これはハリスに突出した特徴がないことの裏返し。今後の直接対決でトランプを圧倒する個性を出さなければ、激戦州で逆転されてしまいます」 あまりにエリート然としたキャリアは魅力にもなるが、鼻持ちならないと受け止められるリスクも伴っている。 11月の本選挙まで、あと2カ月。華麗なる一族の輝きは増すのだろうか。
「週刊新潮」2024年9月5日号 掲載
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