私は独身女性として、約5億円の家を買った。住宅所有は将来への投資だから(海外)
配偶者がいない状況で家を買うことには利点も難点もある
私はロンドンのデザイナーの協力を得て、自分のマンションを完全にリフォームした。 それにどれぐらいの金額がかかったのかを明かすつもりはないが、『アーキテクチュラル・ダイジェスト(Architectural Digest)』誌で紹介されてもおかしくないレベルのデザイナーや建築家を雇い、18カ月を費やした。 オリジナルのアパートメントからは何も残っていない。屋内も屋外もアップデートし、床もすべて張り替えた。バスルームも増やし、クローゼットも改装し、床下暖房を設置し、エアコン装置の外装も変えた。 その結果にはとても満足している。将来、家族をもったときのことを考えてデザインしながらも、自分の夢の家に仕上げることができた。 この家を買いたいという人々からたくさんの問い合わせメールを受け取るが、天文学的な数字でも提示されない限り、出て行く気はない。すでに述べたとおり、いつか家族と暮らすことを考えて買ったからだ。
自分の好きなようにリフォームする自由
ひとりで家を買い、それをリフォームすることの利点は、自分の考えだけに従えばいい点にある。 誰かの意見を気にする必要はない。私はそのアパートメントが気に入り、資金も把握し、すべてうまくいくと確信していた。この気楽さが、私にとっては重要だった。 誰かと一緒に家を買えば、特に結婚していない場合には、決断しなければならない事柄がはるかに増えるだろう。 不安が常につきまとう。一緒に買おうとしている人がその家を気に入らなかったらどうしよう? ライフスタイルがぜんぜん違っていたらどうする? 別の地域に住みたいと思ったら? 別れたら、資産をどう分配する? 男性だろうと女性だろうと、独身で自分の将来が見通せていない場合は、やはり一抹の不安があるので、家を買うのをためらってしまう。 人生にどんな変化が訪れるかわからないので、独身者の多くは賃貸を選んでいる。
住宅を所有する難しさ
ひとりで家を所有する最大の難点は、すべての決断に自分で責任を負い、問題が発生してもすべて自分のせいである点にある。毎日休みなく働く者にとっては、ときにつらいと感じてしまうこともある。 自分のリフォームを振り返り、完全な改装がどれほど大変な仕事かを知った今となっては、一緒に暮らしたいと思える人とこの経験を共有できていたら、それはそれですばらしかっただろうと想像できる。私は本当に自分の家が気に入っている。私はここに自分の資産を築いた。いつか、この空間を誰かと共有できる日が来るのを楽しみにしている。 女性とはこういうものだ、という考え方は、以前と今でまったく異なっている。 私だけでなく、多くの独身女性が自力で家を買う決断をしている。これは女性の地位が向上したことを意味していて、すばらしい変化だ。 家の購入を検討している人には、そのプロセスについて理解し、それが自分にとって正しい選択であるかどうかを確かめるために、不動産エージェントに相談することが重要だとアドバイスしたい。 少なくとも、家を買うというアイデアが適切かどうかぐらいはわかるだろう。そしてうまくいけば、これが自分の家だと呼べる場所が手に入るかもしれない。 ※本記事は取材対象者の知識と経験に基づいて投資の選定ポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも勧めるものではありません。本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、筆者、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
Alcynna Lloyd