猛威を振るう「インフルエンザ」 135人検査で83人が陽性…年末年始、家庭内での感染が目立つ 学校、職場での感染拡大を懸念 対策の徹底、早めの受診を
長野県内でインフルエンザが流行しています。12月29日までの1週間の定点当たり届け出数は47.74人。保健所別では、上田81.13人、伊那61.88人など多くの地点で警報レベルの30人を超えています。インフルエンザの流行で医療機関は年末年始も対応に追われました。 松本市の大野医院では、陽性の患者が連日20人以上確認されていて、医師は休み明けの感染拡大を懸念しています。 看護師: 「けさも38℃台のお熱がある?」 患者(60代男性): 「そうですね。咳がひどいのと関節が痛い」 1月5日、発熱したという60代の男性。インフルエンザと新型コロナの検査をすると。 看護師: 「インフルエンザA型、陽性ですね」 患者(60代男性): 「あー。そうなんですね」 インフルエンザA型が陽性でした。 インフルエンザA型陽性(60代男性): 「家族(妻)が先に感染して、それをいただいた感じになります。(松本に帰省して)東京に帰った娘も、電車の途中で熱が出始めたって言っていたので」 こちらの学生も―。 休み中は県外へ(20代学生): 「39度4分出ましたね。高熱が出ているので、それが一番苦しいです。この間、東京に行ってそれが原因なのかな」 松本市の大野医院では12月25日頃から、インフルエンザA型の陽性の患者が、連日20人以上確認されています。 当番医だった1月3日には、1日で135人を検査したところ83人が陽性に。コロナの陽性も19人いました。 大野医院・大野和幸医師: 「年末年始の特徴としては、家庭内感染が多い印象を受けました。帰省した家族がインフルだったとかで広まっているケースが多かったですね」 休みが終わり、懸念されるのが学校や職場などでの感染拡大です。 大野医師は、感染対策の徹底に加え、早めの受診も大事だと呼びかけています。 大野医院・大野和幸医師: 「風邪症状がある場合は、周りの人たちにうつさないためにマスクの着用を徹底していただくとか、公共の場で何かしら触ったとか、そういうときは手洗いが難しければアルコール消毒を徹底していただくのが重要。48時間以内に投薬をすることでスムーズに症状が抑えられることがわかっていますので、この時期に熱が出た場合は早めの医療機関の受診がいいかなと思います」
長野放送