【2024年10月から社会保険適用拡大へ】絶対、扶養内で働きたい!年収のボーダーラインはいくら?
社会保険に加入する2つのメリットとは?
社会保険に加入した場合、「医療面」と「年金面」で大きな恩恵を受けられるというメリットがあります。 ●医療面でのメリット 社会保険に加入することで、病気や出産といった理由で会社を休んだ場合に、手当金という形で保障が受け取れます。 たとえば、業務外の病気やケガで会社を休む必要が出た場合、4日目から最大で1年カ月の間「傷病手当金」が支給されます。 手当金は給与の3分の2の金額となっており、仮に給与が9万8000円の人が30日間休んだ場合、月に5万8860円の手当金が受け取れます。 また、出産を理由に会社を休んだ場合、出産日の42日前から出産後56日目までの期間、「出産手当金」が支給されます。 こちらも、傷病手当金と同様に、給与の3分の2の金額が受け取れるため、特別な理由で働けない時の家計の大きな支えとなるでしょう。 ●年金面でのメリット 社会保険に加入することで、医療面だけでなく将来受け取れる年金が増えるというメリットもあります。 社会保険(厚生年金保険)に加入すると、老後に受け取る年金が「国民年金」に加えて「厚生年金」も受け取れるようになります。 将来受け取る年金が「国民年金のみか」「国民年金と厚生年金の両方を受け取れるか」で、老後の収入が大きく変わります。 厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、「国民年金のみか」「国民年金と厚生年金の両方を受け取れるか」それぞれの平均月額は下記のとおりです。 ・国民年金のみ受給の場合の平均月額:5万6316円 ・国民年金と厚生年金の両方受給の場合の平均月額:14万3973円 上記からも分かるように、厚生年金の有無によって受け取れる年金が約3倍も変わってくるのです。 「老後2000万円問題」が大きな話題となっている近年では、老後に不安を感じている人も多いのではないでしょうか。 公的年金は老後の収入源の柱ともなり得るため、社会保険に加入して老後の収入をアップさせられるのは、大きなメリットと言えるでしょう。