日本ハムに敗れ、ファンに一礼するロッテ・吉井監督

◇14日　「2024　パーソル　クライマックスシリーズ　パ」ファーストステージ第3戦　日本ハム5―2ロッテ（エスコンフィールド北海道） 　2年連続のクライマックスシリーズ（CS）ファイナルステージ進出を逃したロッテは、追い付かれた後に得点できない打線の弱点がファーストステージでの敗退に直結した。 　今回のファーストステージでロッテは3戦いずれも2点を先制。第1戦は先発した佐々木朗希投手が8イニングを無失点に抑える力投を見せて逃げ切りに成功したが、第2戦は1点リードの9回に守護神・益田直也投手が日本ハムの万波中正外野手に同点ソロ本塁打を被弾。延長に入った10回は8回から救援した山崎福也投手の前に三者凡退に終わり、その裏にサヨナラ負けを喫した。 　ファイナルステージに進むには勝つしかなかった第3戦も2回に友杉のセーフティースクイズと荻野の中犠飛で何とか2点を先制しながら3回に同点に追い付かれると、打線は4回以降、日本ハムの継投の前に散発2安打と沈黙。走者を二塁に進むことすらできず、7回に勝ち越しを許した。 　このステージでは第1戦で3番、第2戦で1番に起用された岡大海外野手が9打数無安打。3戦すべて4番に座ったネフタリ・ソト内野手も10打数無安打と不振だった。吉井理人監督は「上位にちょっと調子が悪い人がいたのでうまくつながらなかったんですけど、これもこちらがうまく打順を組んでいたらまた違う形だったかもしれないので。本当に選手たちはよく頑張ってくれたと思います」と野手を一切責めようとせず、自身の采配を反省。村田修一打撃コーチは「もう少しピッチャーを後押しできれば良かったかなという反省はありますけど、選手たちはミーティングした通りに打撃をしてくれた。やれることはやった」とかばいつつ、「もう1点入らなかったのは確か。まだまだ上積みが必要な選手がいっぱいいるのは確かなので、そこは今年の最終的な反省として。もう1点を、来年は取れる打線にしていきたいという反省はある」と来季への課題を挙げた。