じつは避けた方がいいかも!?野菜のプロが教えるじゃがいもの「もったいない」食べ方3選
1年をとおして手ごろな値段で手に入るじゃがいもは、じつは栄養面でも優秀な野菜です。「じゃがいもの栄養なんて、でんぷんしか入っていないのでは…?」と思われるかもしれませんが、ビタミンからミネラルまでさまざまな栄養素が含まれています。 【画像】じつは避けた方がいいかも!?野菜のプロが教えるじゃがいもの「もったいない」食べ方3選 ただ、調理の方法によっては、「もったいない」食べ方になってしまう場合も…。今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、じゃがいもの「もったいない」食べ方3選と、おすすめ調理法を教えてもらいます。
【1】ゆでるのは「もったいない」!
じゃがいもに含まれるビタミンは、おもにビタミンBとビタミンCです。ビタミンには水溶性と脂溶性といって、水にとけやすいものと油にとけやすいものがありますが、ビタミンBとCはいずれも水溶性。つまり、たっぷりの水でゆでてしまうと、流れ出ていってしまうのです。 そのため、じゃがいもをやわらかくするには、ゆでるよりも電子レンジで加熱するのがおすすめ。また、煮汁も飲めるくらいの味つけの煮物やスープや、カレーやシチューなど丸ごといただける調理法も、理にかなっていますね。
【2】芽が出たら捨てるのは「もったいない」!
じゃがいもの芽には有害物質が含まれているため食べないほうがよい、というのは多くの人がご存じかと思いますが、有害なのはあくまで芽の部分だけ。芽が出た時点でじゃがいも全体に毒素が回っているということはないので、芽が出たじゃがいもを捨てる必要はなく、芽の部分を切り取って食べればOKです。 もちろん、芽が出るほど保存状態が悪いじゃがいもは、味や食感が落ちていることが多いので、芽が出にくくなるよう涼しくて暗い場所で管理し、芽が出る前に早めに食べきるのがおすすめです。
【3】新じゃがの皮をむくのは「もったいない」!
新じゃがは例年、年明け頃には九州産のものが出回り、春そして初夏にかけて静岡県産や関東産も出始めます。季節ものではあるものの、1年の半分くらいは新じゃがが手に入りやすい期間ということになりますが、新じゃがの皮をむいて食べるのは「もったいない」のです。 というのも、そもそもじゃがいもは、皮ごと調理するほうが栄養を逃さず食べることができます。ただ、通常のじゃがいもを皮ごと食べようとすると、食感が気になることもありますよね。その点、水分が多くみずみずしい新じゃがであれば皮ごとでも食べやすいので、せっかく新じゃがを手に入れた際は皮ごと調理するのがおすすめなのです。
意外と栄養豊富なじゃがいもの「もったいない」を避けよう!
じゃがいもにはビタミンBやビタミンC、そしてカリウムやマグネシウムなど、意外とさまざまな栄養素が含まれています。価格の面でも栄養面でも優秀なじゃがいも。ぜひ「もったいない」を避けながら調理して、おいしくかしこくいただきましょう! ■執筆/植松愛実さん 気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。 編集/サンキュ!編集部 ※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
サンキュ!編集部