【大相撲】2024年は「若貴ブーム」以来の大盛況 人気持続へ望まれる新横綱の〝爆誕〟
角界内で新横綱待望論が最高潮に達している。大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)で琴桜(27=佐渡ヶ嶽)と豊昇龍(25=立浪)の両大関が綱とりに挑む。11月の九州場所で、琴桜は14勝1敗で初優勝を達成。相星決戦で敗れた豊昇龍も、13勝2敗で優勝次点の好成績を残した。 【写真】絶大な人気を誇った若乃花と貴乃花(1995年) 横綱審議委員会(横審)の内規で定める横綱推薦の条件は「大関で2場所連続優勝、またはそれに準ずる好成績」。初場所の成績次第では、両大関が同時昇進を果たす可能性もある。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)はこの1年を振り返り「誰か1人は横綱に上がってほしかった」と本音を吐露。大の里(24=二所ノ関)を含めた3大関に「来年は期待している」とハッパをかけている。 新横綱誕生を切望するのは、協会トップだけではない。今年は年6場所、全90日間で入場券が完売。「若貴ブーム」に沸いた1996年以来、28年ぶりの盛況となった。協会関係者も大相撲人気の本格復活へ向けた絶好機ととらえる。「初めて観戦に来ていただいたお客さんに『また見てみたい』と思ってもらうことが大事。新しい横綱が、できれば複数出てきてくれるのが理想」と熱弁した。 横綱照ノ富士(33=伊勢ヶ浜)の休場が続くなか、土俵の新たな「顔」は生まれるのか。2025年は大相撲の今後を大きく左右する一年となりそうだ。
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