ラッキーゾーン要望の阪神・佐藤輝明は「付けさせてもらえるならね」と自腹で設置も覚悟?
ファンに夢を届けたい! 阪神・佐藤輝明内野手(25)が23日、西宮市内の球団事務所で契約交渉し、現状維持の年俸1億5000万円(金額は推定)でサインした。今季は自己ワーストの16本塁打に終わり、甲子園球場のラッキーゾーン復活を球団に要望。フェンスを近づけ、シーズン50本塁打を目指す! 多くの強者たちが、浜風と戦ってきた。仲良くしようとしても、すぐに裏切られた。自然が相手は勝てない。ならば、フェンスを近づける。佐藤輝が球団にクリスマスプレゼントをお願いした。 「『ラッキーゾーンつけてくれ』と。もちろん、マジメに。言わないと始まらないんでね」 ポスティングシステムでのメジャー挑戦を目指している青柳を除き、現有戦力では最後の契約更改。現状維持の年俸1億5000万円でサインをした後、球団と話し合った内容について語った。 「(ラッキーゾーンが復活すれば本塁打は)もっと増えるでしょ。減ることはない。(40、50本塁打も)いくんじゃないですか。(球団は)前向きに考えているんじゃないですか」とニヤリ。手応えアリだったのか!? プロ4年目の今季は120試合の出場でキャリアハイの打率・268をマーク。70打点で決勝打14本はチームトップ。得点圏打率・322も上々だったが、本塁打は自己ワーストの16本だった。右翼から左翼に向かって吹く浜風に何度も首をかしげた。左打者にとって難敵。球団としても守り勝つ野球を目指さなければならず、今季のチーム本塁打67本はリーグ5位(1位はヤクルトの103本、最下位は広島の52本)。他球団を含めても甲子園では2試合で1本塁打が出る計算になる。 1991年12月に甲子園のラッキーゾーンが撤去されてから、阪神電鉄本社内でも何度も再設置が検討されてきた。米大リーグや、日本ではみずほペイペイドーム、ZOZOマリンなどラッキーゾーンの設置で〝激しい〟試合になった効果は理解している。ただし、高校野球の聖地でもあり、さまざまなジャンルでの課題も浮上。復活への動きは止まっているが、虎の4番候補が、ここで一石を投じたわけだ。 今季、パ・リーグで3割打者が近藤(打率・314)ただ一人だったように投高打低の傾向は年々強くなっている。ひと振りで球場の空気や試合を流れを一変させるのが本塁打。スコアレスの投手戦もしびれるかもしれないが、球場から自宅に帰るときの〝土産〟になるのは本塁打。佐藤輝はこれまでも球団にラッキーゾーンの大切さを訴え続けていた。再設置となれば相当費用がかかるが「付けさせてもらえるならね」と自腹も覚悟か!?