競争が激化する韓国のミネラルウオーター市場…消費者の好みは厳格化
【01月07日 KOREA WAVE】韓国でミネラルウオーター市場に多くの企業が参入し、競争が激化している。 コカ・コーラは最近、鬱陵島(ウルルンド)の水を利用した新商品「Vio フィオ ウルリムウオーター」を発売した。コカ・コーラ側は、鬱陵島北面で採水・瓶詰めをしたとし、飲料水市場での地位を強化する意向を示した。 また、韓国の製菓大手「オリオン」は「Dr.You 済州溶岩水」を出し、硬度の高さをアピールしている。韓国の食品大手「農心」は水源地が白頭山である「白山水」を市場に投入している。 さらに、クーパンなどのEC企業やコンビニエンスストアも、それぞれ独自ブランドのミネラルウオーターを販売している。 企業が次々とミネラルウオーター市場に参入する理由は、利益が見込めるからだ。市場調査機関「ユーロモニター」によると、韓国内の関連市場規模は2019年の1兆6900億ウォン(約1819億円)から昨年は3兆1700億ウォンと、約2倍に拡大した。 製品の多様化に伴い、消費者の選択肢が広がる一方で、韓国水資源公社などによる韓国トップのミネラルウオーター「済州三多水」のシェアは昨年39.4%と、40%を下回った。 消費者の好みも厳しくなってきている。かつては「どれも同じ」と見なされていたミネラルウオーターだが、現在では成分などを考慮して購入する傾向がみられる。 ある業界関係者は「ミネラルウオーターの購入が一般化する中で、水の成分を気にする消費者が増えている。ミネラル含有量や水源地を基準に選ぶ傾向が強まっている」と話した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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