大谷翔平の「目標シート」にも通じる、良いパフォーマンスを出すための「メンタルマネジメント」の考え方とは?【ゴルフメカニクス研究所 #1】
重要なのは常に「バランス」について考えること
どうでしょう。表現は違うのですが大谷選手の「目標シート」となんか似ていると思うのは私だけでしょうか。 多くのスポーツでは、半年などのシーズン期間を通して安定したパフォーマンスを発揮しなければなりませんので、プレーをしていない時間の過ごし方も非常に重要になってきます。食事やトレーニングもそうですし、リフレッシュの方法も重要です。 さらに言えば、プロスポーツの選手といえども、そのスポーツ以外のことは何もわからないということになると、その人生そのものに不安を覚える場合だってあるでしょう。 つまり有限の時間を、「どのような『バランス』で過ごしながら自分の目標に近づくのか」を常に考え続ける能力がトップアスリートには必要であり、またそうしたことから実際のプレーにおけるメンタルの強さが生まれてくる……ということが統計上わかってきたというのです。 そのように書くと、とてもレベルの高い話のように感じるのですが、こうした「バランス」の感覚というのは一般アマチュアでも当てはまるところがあるように思います。 例えば日曜日がゴルフならば、土曜日は家族との時間を多めに取るとか、前日早く就寝するために金曜日に飲み過ぎないとか、そういったことを考えることで安定してゴルフを続けることができるということはおおいにあり得ます。 あるいは目標とするスコアに向けて、ショットとパットがどのようなバランスになるのか、そこでロングゲームとショートゲームとパッティングの練習比率はどのようにあるべきかといった、技術面を各要素に分解して考えるというのも良いでしょう。 「自分はメンタルが弱くて練習通りの結果が出せない」という方は、闇雲に練習するだけではなく、生活における様々な要素について考えて見るのも良いかも知れません。
大庭可南太