トヨタ自動車が決勝進出 佐藤勇基が均衡破る2点適時打「死に物狂いで振り切った」【社会人野球日本選手権】
◇8日 社会人野球 日本選手権大会準決勝 トヨタ自動車4―2JFE西日本(京セラドーム大阪) トヨタ自動車(愛知)が、優勝した2022年以来2年ぶり7度目の優勝に王手をかけた。 王座奪還まであと1つ。2―2の8回、トヨタ自動車が均衡を破った。2死から死球と四球で一、二塁とし、打席には「8番・二塁」で出場した守備職人の佐藤勇基内野手(中京大中京高―法大)。フルカウントから左翼線にライナー性の打球を放ち、決勝の2点適時打になった。 入社4年目の26歳は、守備を重んじるトヨタで1年目から二遊間を任されてきた。都市対抗大会と今大会の2大大会で決勝打を放ったのはこの日が初。「点がほしくて死に物狂いで振り切った。チームの勝ちに貢献できた実感があってうれしい」と喜びもひとしおだった。 準々決勝までの3試合は先制して優位な試合運びだったが、この日は初めて先制点を献上。それでも、先発の嘉陽から3投手が最少失点で踏ん張り、終盤に初めてリードを奪った。バックはここまで4試合無失策。「守りのチームなので、耐えて耐えての勝利です」 らしさを出して、苦しい試合をものにした。連覇が懸っていた今夏の都市対抗は2回戦敗退。夏の悔しさもぶつけて、住友金属に並ぶ歴代最多タイとなる7度目の頂点を取りにいく。
中日スポーツ