兵庫県知事“パワハラ新疑惑” アンケートで「瞬間湯沸かし器」「暴君」
日テレNEWS NNN
兵庫県の斎藤知事をめぐる“パワハラ疑惑”について行われた職員へのアンケートで、新たなパワハラ疑惑についての記述が複数寄せられていることがわかりました。職員の間では“瞬間湯沸かし器”“暴君”などと呼ばれていたということです。 ◇ 記者 「職員1750人がパワハラを見聞きして知っていると回答。これは異常事態だと思うが、知事のこれまでの見解は変わらない?」 兵庫県 斎藤元彦知事(46) 「詳細な内容について承知していないので、コメントについて差し控えたい。時には厳しく指導はするが、私としては業務上の必要な範囲で適切に指導しているという認識」 兵庫県の斎藤知事に浮上している、職員へのパワハラなどの疑惑。百条委員会による知事に関するアンケートの中間報告で、県職員4568人分の回答が明らかになりました。(今月5日午前9時時点) このうち、知事のパワハラを見た、もしくは実際に知っている人などから聞いたという人は約4割にのぼることが明らかに(伝聞:1691人 目撃・体験 59人)。そこには… 職員のアンケート(伝聞) 「到着が遅れそうになると公用車の座席を後ろから蹴られた」 職員のアンケート 「鉛筆の芯がとがっているのはダメ、丸くしたものを置く」 職員のアンケート(伝聞) 「知事がエレベーターに乗り損ね、『お前はボタンも押せないのか』と大声で怒鳴りつけた」 斎藤知事は職員の間で「瞬間湯沸かし器」「暴君」などと呼ばれていたといいます。
また、アンケートには知事のふるまいに対して職員から苦言がありました。身だしなみへのこだわりがあるといい、「洗面台の鏡以外に部屋に姿見が必要といわれて用意した」「髪型をセットする場所はマスト、用意できてないと怒る」「カバンに入れたシャツにしわができるのが嫌で職員に手で持ってこさせた」といった回答があったといいます さらに、「出席するイベントや行事にマスコミが来てないと怒る」「広報するものに自分の写真が入ってないと怒る」といった“自身をアピール”することを重視するような行為もあったといいます。 視察をした際には、「取材の人数が少なかったので職員2名がサクラになり、マスコミのフリをした」といった回答もありました。 ──複数の証言があるんですが、エレベーターに乗り損ねて周囲の職員に激高することがある? 兵庫県 斎藤元彦知事 「そういったことをした認識は、私はないと思っています」 ──控え室に姿見がないと怒る回答もあったが事実か? 兵庫県 斎藤元彦知事 「ありません」 ──知事が出席するイベントにマスコミが来ないと怒る? 兵庫県 斎藤元彦知事 「そういったことはまずありません。プレスリリースを適切なタイミングで、できるだけ早く丁寧にやる指示はしていた。(取材に)来なかったからといって私が怒ることはないです」 アンケートの内容を否定し、正式な発表までコメントを差し控えるとしました。 進退については… 兵庫県 斎藤元彦知事 「調査にしっかり対応しながら県政を一歩一歩前に進めていくことが大事だと思うので、これからもしっかりとやっていきたい」 これまで同様「県政を前に進める」とし、辞職を否定しました。 今月30日には、百条委員会で斎藤知事への尋問が予定されているということです。 (8月20日放送『news zero』より)