JR東日本「初乗り10円値上げ」など発表 山手線の初乗り運賃150円→160円 26年3月にも運賃改定へ 運賃値上げは1987年の民営化以来“初”
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値上げラッシュは、ついに私たちの「暮らしの足」にまで広がるようです。JR東日本はきょう、運賃の改定案を国に申請したことを発表し、山手線などの初乗り運賃を10円値上げすると明らかにしました。 JR東日本 渡利千春副社長 「2026年3月の運賃改正に向けて、手続きを開始しました」 運賃の改定案を国に申請したと発表したJR東日本。山手線など在来線の初乗り運賃を10円値上げするなど、運賃体系の見直しを行うということです。物価高や人件費などの高騰、利用者数の減少が影響しているということですが、普通運賃の値上げ率は7.8%となる見込みです。 街の人は。 大学生(19) 「たかがとか思っちゃうかもしれないですけど、学生からすると結構厳しいかな」 パート(67) 「(通勤で)オフピーク定期券、それで1割引きで買っているんですけど、これも上がる。年金生活者としては痛いですよ」 主婦(50代) 「(値上げラッシュ)かなり厳しいですね。きりつめて生活をしています」 JR東日本の切符や定期の値上げをめぐっては、去年、一部の区間で「バリアフリー料金」の上乗せがありましたが、全面的な運賃の値上げは消費税の導入を除くと1987年の民営化以来、初めてです。 実際に値上げとなった場合どんな影響があるのでしょうか。 山手線では、初乗り運賃は160円となりますが、例えば、東海道線の横浜駅から東京駅までの運賃は490円から530円に値上げ。また、通勤定期券の値上げ率は最大でおよそ2割となり、東海道線の横浜駅から東京駅まで定期代はおよそ1000円値上げされます。 JR東日本 渡利千春副社長 「ご負担増になるということは、非常に心苦しく感じております。鉄道を安全に運行する、そして定時性を高めて、速達性を高め、様々な形で輸送の品質を上げていく。今回の改正についてご理解いただきたい」 JR東日本は運賃の改定時期について、2026年3月を目指したいとしています。
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