増える「ながらスマホ」自転車事故 罰則強化で高校生たちが手づくり教室
その一翼を担うのは、交通安全を呼びかける高校生の自主組織「ヤングイーグル隊」のメンバーです。 金沢東警察署管内にある4つの高校から100人を超える高校生が参加していて、月に1回程度交通マナーを伝える活動を行っています。
罰則強化を1か月後に控えた10月。 この日は自転車の新しいルールを多くの人に知ってもらうためのアイデアを出し合いました。
高校生: 「学校の放送で呼びかける」 「自転車安全交通ウィークなど何かしら名前を付けて出すことで、生徒の意識に残ると思う」 警察官: 「意識付けして『ちゃんと守って』と言っても守らない子多くない?」 高校生: 「真っ直ぐな子もいれば斜に構える子も…そういうのがかっこいいと思っている子もいるんで」 警察官: 「中高生の交通安全教室に行っているんですけど『またこの話か めんどくさいな』という感じになったり…(交通安全教室)聞きたい?」
高校生: 「おもしろく…(ない) ポップでユニークな感じなら… 映像だけでもいいから、みんな聞く気になるんじゃないかな。みんな寝てしまうから」 こうした中、一つの案が…
高校生: 「高校生目線だからこそ言える立場になって、小学校とか中学校に行って交通安全を呼びかける集会とか、聞くよりも話したほうが身にも付くし、そっちのほうがやる気になるかなと」 警察官: 「人に教えようと思ったらもっともっと自分でも知識入れんとね」 高校生: 「小中学生に教えるから自分たちが知識ないと恥ずかしい」 今回は高校生が“先生役”となって地域の子どもたちを対象とした交通安全教室を企画することになりました。
そして迎えた11月5日。 高校生: 「今日のためにこれでもかと練習してきた」 「子どもたちにわかりやすく教えていけたらいいなと思います」
児童館に集まった20人の子どもたちを前に、いよいよ交通安全教室が始まりました。 ながらスマホがどうして危険なのか、わかりやすく伝えるために彼女たちが考えたのは…。 「スマホを見ながら歩いたときと、スマホを見ないで歩いたときにどのような違いがあるのかを体験してもらいたいと思います」