拳四朗が笑顔のTKO防衛も実は肋骨怪我と発熱を乗り越えていたという裏話
次戦は薄氷の判定でタイトルを奪ったガニガン・ロペス(メキシコ)との再戦となる。 「接戦だった。油断できない」。拳四朗がそう言えば、寺地会長も「拳四朗のメンタルは強くなっていると思うが、どれだけあの試合のときから成長しているか。ここからロペスと拳四朗のどちらが試合まで成長につながる練習をするかの勝負になると思う」と気を引き締める。 ロペスとの指名試合を終えると、そこから先は最強を追い求めることができる。 今日大晦日に行われるWBA世界ライトフライ級王者、田口良一(ワタナベ)対IBF世界同級王者のミラン・メリンド(フィリピン)の統一戦の勝者が次なる相手として視野に入ってきてもおかしくない。だが、可愛い顔した王者は「あんまり興味がない」と本気で言うのだ。しかも会場に足を運ぶ予定もないという。 「強くなりたい」とか、「最強王者を目指す」とか、そういう戦う理由はなく、「防衛を続けて有名になりたい」がモチベーション。どうも彼はインスタのフォロワーが増えることのほうが大事のようである。ピリピリ感ゼロの従来の世界王者イメージを覆す“ゆるキャラ王者”。いいじゃないか! (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)