一度は泊まってみたい!「アジアの名門ホテル」4選(マレーシア、ミャンマー、タイ、ラオス)
2:ストランド(ミャンマー、ヤンゴン)
ミャンマーの旧首都ヤンゴンに位置する「ザ・ストランド」は、1901年に英国人によって開業され、そののちサーキーズ兄弟がオーナーとなった由緒あるホテル。ヤンゴン河畔の一等地に建てられており、かつては蒸気船に乗ってたどり着いた英国の紳士淑女が、夜ごと舞踏会を開いていたのだという。 文豪サマセット・モームが長期滞在し、劇作家のジョージ・オーウェルがこのホテルのバーをこよなく愛したことでも有名。第二次大戦中には、日本の帝国ホテルが所有していたという歴史もある。 1993年には、全室スイートのブティックホテルに。さらに、ミャンマー産最高級のチーク材を駆使し、由緒あるストランド風情を残しつつも21世紀にふさわしい内装に生まれ変わっている。
3:マンダリンオリエンタルバンコク(タイ、バンコク)
タイのみならず、アジアを代表するホテルとして有名。チャオプラヤ川のほとりにあり、隣にはシャングリ・ラ ホテルが、対岸にはペニンシュラ・ホテルが建っているという絶好のロケーションである。 一度は火事に遭ったものの、1876年にイタリア人建築家の手によって生まれ変わることに。そののち、ミュージカル『王様と私』の王太子のモデルであるチュラーロンコーン王がいたく気に入り、ロシアのニコライ二世の滞在先にも選ばれ、タイ王室がひいきにする宿となった。 なお、ここも第二次大戦中には、日本の帝国ホテルによって運営されていたことがある。 宿泊者名簿には、サマセット・モーム、J・オセフ・コンラッド、ジョン・ル・カレなどの作家から、オードリー・ヘップバーンやエリザベス・テイラーなど要人の名前がズラリと並ぶ。
4:セタパレス(ラオス、ビエンチャン)
フランス領だったラオスの首都ビエンチャンを代表する「セタ・パレス」がオープンしたのは、1932年のこと。しかし1975年のラオス人民民主共和国成立時に、オーナーのフランス人一家は帰国。ホテルだった建物は国有化されたが、オーナー一家の息子と母が17年後に再び訪れ、5年の歳月をかけて復元した。 こうして1999年に再オープンして以来、ビエンチャン指折りのホテルとして多くのゲストを迎えてきた。家庭的な温かいもてなしも魅力のひとつで、仏領時代を思わせるような上品な空間は、ラオスでしか味わうことのできない極上の時間を彩ってくれる。 以上、ぜひとも泊まってみたいアジアの名門ホテル4軒をご紹介した。 日本からは比較的訪れやすいアジアだが、その本質を知るためには、やはり名門ホテルに泊まってみるべきだ。長い歴史の蓄積が、他のツアーとはまったく違う満足感を与えてくれるであろう。 【ツアーについてのお問い合わせ】 ワールド航空サービス 文/印南敦史 画像提供/ワールド航空サービス
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