岐阜土地興業、映画と大衆演劇のコラボ企画 歳末の柳ケ瀬商店街を盛り上げ
岐阜土地興業(本社岐阜市)は、映画と大衆演劇のコラボ企画を実施する。21日から、同市の柳ケ瀬商店街で運営するCINEXビルの映画館で、映画「瞼(まぶた)の転校生」を上映する。24日までの期間限定。同ビルに入居する大衆演劇の「ぎふ葵劇場」で公演中の役者が同映画に出演していることから、急きょ特別上映を決めた。 CINEXビルは、劇場通りと呼ばれる旧岐阜高島屋前のアーケード街に立地する。同社が運営する映画館に加えて現在では珍しい大衆演劇の常設劇場も入り、柳ケ瀬の大衆文化を伝える役割を果たしている。 「瞼の転校生」は、埼玉県川口市の市制90周年などを記念し、埼玉県と川口市が共同製作した長編映画。旅回りの大衆演劇一座の世界で生きる中学生が経験した1カ月間の出会いと別れを描いた。出演者には高島礼子さんをはじめ、ぎふ葵劇場で12月公演を行っている「劇団美松」の役者らが出演している。 当初、上映計画はなかったものの、映画館とぎふ葵劇場の双方を同時に盛り上げる絶好の機会としてコラボ企画が動き出した。
開催に向け、映画と大衆演劇の前売りセット券の販売も始めた。販売価格は3千円。当日入場券で別々に購入するよりも千円割引になる。21、22の両日は、役者による舞台あいさつも予定している。 岐阜土地興業は旧岐阜高島屋の撤退前から、映画を通して柳ケ瀬商店街や岐阜高島屋の集客にも取り組んできた。同社の幹部は「歳末の商店街をコラボ企画で盛り上げられれば」と話している。(岐阜)