元阪神・鳥谷敬氏、新人研修会で〝独演会〟 楽天D1位・宗山は「顔がいい」 スキャンダル対策は「今まで以上に周りに見られていることを考えて」
「2025年NPB新人選手研修会」が10日、東京都内で開催された。プロ18年間で通算2099安打を記録した元阪神・鳥谷敬氏(43)がゲストスピーカーとして招かれ、講演後に〝20年に一人の逸材〟と評される楽天のドラフト1位・宗山塁内野手(21)=明大=の容姿を大絶賛。さらに、同選手が目標に掲げる「45歳まで現役」実現のための金言を授けた。 『先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ』と題した講演を終えた鳥谷氏は「思うより野球選手は大変だよ、というのを一番伝えたかった」と振り返り、そしてやはり気にかけたのが楽天・宗山だった。東京六大学出身で右投げ左打ち、ポジションは遊撃、ドラフト1位(同氏は自由獲得枠)でプロ入りして背番号1、と同じ境遇を自身と重ね合わせた。 「顔がいい。見ている人を魅了できるというのは当然プレーもあるけど、顔もある。顔ですよ、ファンが増える絶対要素。どういう活躍をするか、見ていきたい」。まずは、その容姿に合格点。自身も甘いマスクで人気を博したが、「向こうの方が全然イケメン」と評した。同時にスキャンダル対策として、「今まで以上に周りに見られているということを考えて生活しないといけない」とくぎを刺すことも忘れなかった。 宗山が「45歳まで現役」を目標に掲げる中、鳥谷氏もプロ入団時に「40歳でショートを守る」という長期的ビジョンを持っていたという。「(走攻守の)平均点は高くても一つ突出したものがなかったので、長く(現役を)続けて積み重ねていくことが自分の価値だと思っていた」と述懐した上で、「だから監督やコーチに他の選手を起用するという選択肢を与えるのが嫌だったので、骨折しようが何があろうがグラウンドに立ち続けた」。その結果がNPB歴代2位の1939試合連続出場、40歳までプレーした18年間で通算2099安打を刻んだ。 鳥谷氏のルーキーイヤーは出場101試合で打率・251。「1年目から活躍できるのが一番いいとは思うけど、(宗山君なら)45歳まで続けられたときにどれぐらいの成果を残せたのかが大事。1年目がよかったから安泰という世界ではないので」とエールを送った。(東山貴実)