【フィギュア】織田信成フリー150.15点、計234.68点の4位で最後の全日本終える 11年ぶり出場
<フィギュアスケート:全日本選手権>◇第2日◇21日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇男子フリー 【写真】男子フリーで演技する織田信成 ショートプログラム(SP)5位の織田信成(37=大阪スケート倶楽部)がフリーで150・15点をマークし、合計234・68点で4位に入った。11年ぶりの出場。SP曲「マツケンサンバ」からうってかわって静かなプログラムを滑りきった。 待望の大舞台で演じきり「しびれるような緊張感を11年ぶりに味わわせてもらって、すごくいい経験になった。自分の中では力を出し切ったと思う」と振り返った。 SPでは4回転-3回転の連続トーループを決めるなど、3本すべてのジャンプを決めて84・53点を記録。SP後には「『37歳で4回転を決めるぞ!』という気持ちで今回は臨んでいたので、それが成功できて、すごくうれしかった」と笑みを浮かべ、フリーへ「8位までに入りたい。それを達成できるように頑張りたい」と意気込んでいた。 織田は08年の全日本選手権で初優勝。10年にはバンクーバー五輪(オリンピック)で7位となった。13年の全日本後に現役を退いたが、アイスショーなどの活動をへて22年秋に電撃復帰した。 昨季は全日本の選考会となる西日本選手権を制したものの、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から義務づけられている大会6カ月前までのJADAへ届け出と競技外検査を履行できていなかったため、出場への道が絶たれていた。 今年は9月の近畿選手権で3位に入り、10月の西日本選手権では合計228・12点で優勝。今季限りでの再引退を表明しており、その場合は2度目の復帰はできない。今回が最後の全日本だった。【竹本穂乃加】