ミドル級統一戦の当日計量オーバーで罰金1億円!
リングサイドで戦いを見守ったゴロフキンは、「もっと期待していたが、スパーリングのようだった。彼らはレベルの高いボクシング選手だっただけに少し退屈だった。観客、ボクシングコミュニティにもっと多くを見せるべきだった」と、この試合に批判的だった。 ジェイコブスにとっては、体重超過の罰金で1億円は失うわ、ベルトを失うわ、の散々なタイトル戦となってしまった。 さて注目はベルトを統一したアルバレスの次のターゲットである。 ESPNは、今後の展開として「アルバレスはゴロフキンとの3度目の戦い、もしくはアンドラーデとの統一戦を含むビッグファイトを望むことができる。ゴロフキン、アンドラーデが共にDAZNと契約したことで両方ともに実現の可能性はある。両選手は、この日のリングサイドにいたし、アルバレスは『今年中に階級の統一をしたい』と何度となく語っており、アンドラーデを選択肢とするかもしれない。だが、ゴロフキンとの一戦は、ビッグマネーを呼ぶイベントとなるだろう」と記した。 WB0世界同級王者のアンドラーデ(米国)とのベルトの4団体統一戦か、ゴロフキンとの3度目マッチの可能性が最有力との予想だ。 一方でFOXスポーツは、アルバレスのマッチメイクを行っているオスカー・デラホーヤ氏の「彼の次の試合についてはまだ話し合っていない。彼には多くの選択肢がある。カラム・スミスやコバレフとの175ポンドでの戦いのオプションもある。1つ言えることは彼は挑戦に決してひるまないということだ。またカネロは、すべてのベルトを統一したいとも思っている。カネロは英国のウェンブリー・スタジアムかアメリカのダラスで戦うことに興味を示している。ゴロフキンとの第3章も可能だ」というコメントを紹介している。 こちらは、カラム・スミスの本拠地、英国に行って、ひとつ階級を上げて2度目となるスーパーミドル級への挑戦や、さらに2階級上げてのライト・ヘビー級への挑戦の可能性があることも示唆した。アルバレスは、DAZNと複数試合の巨額契約を結んでおり、話題性のあるカードを求められているという事情もある。 アルバレスは、リング上で「オレはただ一番大きなチャレンジを探している。それがしたいことだ。自分にとって(ゴロフキンとの戦いは)終わったこと。だけど、もしみんながもう一度戦いを望むのであれば、自分たちは戦って、そしてまた彼を倒すだろう」と語っている。 ちなみに、1億円の罰金を取られたジェイコブスに対してアルバレスがこの試合に手にするファイトマネーは、3500万ドル(約38億5000万円)に及ぶそうだ。