タイソン・フューリー（ロイター）

　ボクシングの世界ヘビー級3団体（WBA、WBC、WBO）統一王者オレクサンドル・ウシク（37＝ウクライナ）とタイソン・フューリー（36＝英国）は21日（日本時間22日）にサウジアラビア・リヤドで5月以来7か月ぶりの再戦に臨む。 　決戦前日の20日（同21日）に計量が行われ、ウシクは226ポンド（102・5キロ）。フューリーは革ジャンなどを着用したまま体重計に乗り、キャリア最重量となる281ポンド（127・4キロ）だった。また前日の記者会見では11分20秒にも及ぶ異例のフェースオフが話題となったが、この日はわずか7秒でお互いに目をそらした。 　その一方で、英紙「デーリー・メール」によると、今回の計量でウシクのプロモーターを務めているアレックス・クラシューク氏はフューリーのひげにクレームをつけた。挑戦者はサンタクローズのように顔面の覆うひげをたくわえており「ルールに抵触する。タイソンはひげをそらなければならい。我々はそれを推進していく」と主張。WBCの規則違反にあたるとし、中東ボクシング協会に苦情を申し立てたという。 　21日のルール会議では「ひげは問題ない」とされていた。ウシク側の異議に対し、フューリーのプロモーター、フランク・ウォーレーン氏は「これまでもひげをはやしているボクサーはたくさんいた。それだけだ」とコメントした。