【CREA夜ふかしマンガ大賞2024】《1位~5位》大賞に輝いたのは『じゃあ、あんたが作ってみろよ』
◆4位『ボールアンドチェイン』南Q太
高校生のひとり息子は愛おしく“そこそこ幸せな専業主婦”をやって来たと思いたい。けれど、夫とは家庭内別居状態の〈あや〉。 もうひとりの主人公は、性自認に揺らぐ会社員の〈けいと〉。恋人の独占欲、けいとを理解することなく自分の理想を押し通そうとする態度に辟易し、彼から離れていきます。 “ボールアンドチェイン”とは「鉄球と鎖」、すなわち足枷のこと。知らないうちに自分を縛りつけているのは社会なのか、それとも自分自身なのか。異なる世代のふたりを軸に、性別やそれに基づく古い常識にとらわれずに生きるための道程を丁寧に描く物語です。すべての人にとって間違いなく「我が事」である―己を顧みながらじっくり読みたい、今年一番の話題作。 「重要課題を日常的な物語として読ませる巧みさに感服します」(編集者・ライター・作家 粟生こずえさん) 「正体不明な息苦しさから脱却するヒントを得られる作品」(ブックライブ書店員 書店員すず木さん) 「古い性別役割や結婚観と、アイデンティティとの戦いを描く」(少女マンガ研究家 和久井香菜子さん) 編集者・ライター・作家 粟生こずえ(あおう・こずえ)さん ブックライブ書店員 書店員すず木(しょてんいん・すずき)さん 少女マンガ研究家 和久井香菜子(わくい・かなこ)さん
5位『カメレオンはてのひらに恋をする。』厘てく
オーディションに落ち続けて自信喪失していた俳優の藤永と、先天性難聴のケイトが心を通わせていくBL作品。繊細になめらかに描かれる手話の動きの艶めいた美しさ、相手が何を伝えようとしているか見逃すまいとする熱い瞳に魅了されます。 当初、手話ができなかった藤永が芝居の応用で言葉を伝える姿には目から鱗。その“表現”の才能をケイトは≪伝えたい気持ち 伝えるしあわせ 知ってる≫と評します。 言葉を交わすこととはこんなにエモーショナルな行為だったのか。体の動き、目、表情、手話と発話と―すべてを存分に使って真摯にコミュニケーションするふたり。その愛にあふれたやりとりはまぶしく、崇高にさえ映るのです。 「コミュニケーションの表現方法は唯一無二。漫画だからできる手法に鳥肌が立ちます!」(TikTokクリエイター 書店員はなさん) 「真っ直ぐ向かい合うふたりの姿は美しく、あたたかい愛に満ちている」(コミック編集者 藤原めぐみさん) 「伝えること、理解しあうことの重要さを教えられる、心震えまくりの作品です」(アニメイト書籍担当 牧野麻紀子さん) TikTokクリエイター 書店員はな(しょてんいん・はな)さん コミック編集者 藤原めぐみ(ふじわら・めぐみ)さん アニメイト書籍担当 牧野麻紀子(まきの・まきこ)さん 電子書店各社で受賞作品の試し読み増量・クーポン配布中! ebookjapan BookLive honto コミックシーモア ※クーポン配布キャンペーンはコミックシーモアのみ。 ※試し読み増量・クーポン配布には有効期限がある場合があります。詳細は各社サイトをご確認ください。
粟生こずえ