【韓国ドラマ】チ・チャンウク主演『サムダルリへようこそ』幼馴染で元恋人の2人が再会し動き出すラブストーリーを韓ドラマニアが徹底解説!
韓ドラ豆知識:作中に出てくる「チョ・ヨンピル」ってどんな人?
本作中ではのど自慢大会に出場した幼いヨンピルが、チョ・ヨンピルの代表曲『おかっぱの髪』を歌っています。それもあって、この曲はサムダルとヨンピルにとって思い出深い曲となっています。サムダルの母とヨンピルの母が、共にチョ・ヨンピルのファンであることから仲良くなったというエピソードなども描かれています。 チョ・ヨンピルは1968年にグループでデビューし、1975年にソロに転向。日本の演歌のようなトロットや、ロック、バラードなど幅広いジャンルをこなすシンガーソングライターです。 「国民歌手」や「永遠のオッパ(お兄さん)」と呼ばれ、韓国で知らない人はいないと言っても過言ではないほど絶大かつ圧倒的な人気を誇っていました。日本でも多くの曲をリリースし、紅白歌合戦に初めて出場した韓国人歌手であります。
筆者の感想:あなたの「戻って来れる場所」はどこですか?
海女の教えとして「欲を出さず、自分の息の分だけ行って帰ってくる」という言葉が出てきます。 穏やかに見えても危険がいっぱいな海、自分の息が続く分だけ耐えて限界が来たら、出発点の水上に戻って息を整えればいいという教訓です。この言葉が本作の内容にぴったりとリンクしていて、とても印象強く残りました。 人生という果てしない海で、自分の出来る限りを尽くしても耐えられない時が来たら、出発点に戻ることは決して悪いことではありません。戻って来れる場所があるから、もう一度立ち上がることができます。 故郷・家族・友人・恋人、「戻って来れる場所」は人それぞれ違うと思いますが、そういう場所があることへの感謝の気持ちを思い出させてくれる心温まる作品でした。 そして二児の母である筆者は、子どもたちが大海原に出て疲れた時に安心して戻って来られる場所であり続けられるよう、いつまでも元気で頼もしくいなければ!と新たな決意をしました。 優しくてスウィートなヨンピル役のチ・チャンウクに、もう、メロメロ~! 前作『最悪の悪』はガッチガチのノワール作品。武器を持ち血を浴びるチ・チャンウクを見ていただけに(それはそれでカッコ良かったですが)、本作の180度違う優しすぎる役柄にすっかり骨抜きにされてしまいました。 また本作は助演陣の演技がとても輝いていたと思います。登場人物の個性がとても濃く、愛すべきキャラクターの宝庫でした! 美しい自然に癒され、故郷の温かさや友人・家族の愛に励まされ、トキメキ要素にも刺激をもらえる本作。サムダルのように全てを失うほどではなくても、日々の生活に疲れを感じたり心をリセットしたい時に、元気をくれることでしょう! 『サムダルリへようこそ』は2024年6月現在、Netflixにて配信中です。 ■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。 構成/サンキュ!編集部
サンキュ!編集部