NASAの宇宙飛行士を乗せた歴代(そして今後)の宇宙船たち
アポロ司令・機械船
1969年7月20日、NASAのニール・アームストロング宇宙飛行士とエドウィン・“バズ”・オルドリン宇宙飛行士が史上初めて月面に降り立った人になりました。 「コロンビア」と名付けられたアポロ司令・機械船(CSM)は搭乗したアポロ11号のクルーを、月周回軌道へと輸送。そこから前述の2名は月面へのタッチダウンに使う月着陸船(LM)に乗り込み、司令船操縦士のマイケル・コリンズは軌道上のCSMに留まりました。LMは7月21日に月を離陸し、そしてクルーは3日後に地球に帰還しています。 ですからNASAは、このミッションでCSMとLMという2つの有人宇宙船を活用したとも言えます。とはいえ、後者は宇宙飛行士たちを月面から宇宙空間に戻しただけでした。 上の写真が撮影されたのは1972年12月14日。アポロ17号の宇宙飛行士ロナルド・エヴァンスが操縦していたCSMの姿を、ユージン・サーナンとハリソン・シュミットが搭乗していたLMから捉えています。
スペースシャトル
NASAを象徴するスペースシャトルの時代は30年間に及び、1981年から2011年まで運用されました。部分的に再利用できた地球低軌道向けの宇宙船は計135回打ち上げられ、宇宙飛行士を軌道に運ぶだけでなく、宇宙空間でのハードウェアの修理や地球の軌道上で最も大きい人工物ISSの建設も支えたのです。 スペースシャトルはNASAが宇宙にアクセスする機会を増やしただけでなく、宇宙飛行における新時代をもたらしました。上の写真は2011年3月7日に分離した後の、ISSから見たスペースシャトル「ディスカバリー号」。
ソユーズ宇宙船
スペースシャトルの退役を受けて、NASAはISSへの宇宙飛行士の輸送にはロシアの宇宙船「ソユーズ」に大きく依存するようになりました。ソビエト連邦の宇宙計画のために設計されたソユーズは、1960年代から現役です。このまとめに掲載されている他の有人宇宙船と違って、こちらはNASAが開発や援助をした宇宙船ではありませんが、取り上げるにふさわしいでしょう。 同宇宙船はカザフスタン共和国から打ち上げられ、6時間ほどでISSに到着します。ロシアの宇宙機関「ロスコスモス」との座席交換を行なう協定があるため、今でもNASA宇宙飛行士がソユーズに搭乗する姿を目にすることがあります。