『メタファー:リファンタジオ』□Bottle of water□はどう読む?RPだけじゃないUKの多様なアクセント【ゲームで英語漬け#149】
『メタファー:リファンタジオ』の英語版では、ユークロニアがUKを想起させる連合王国であることから、UK各地や欧州圏の訛り・方言が採用されています。その中でも例外としてガリカと主人公はアメリカ英語の発音で、ユークロニアの中でも浮いた言葉遣いになっています。 【画像全5枚】
英国内には約30種類の方言があるとされ、スコットランド訛りなど有名なものは様々な映像作品で聞いたことがあると思います。これらのアクセントは同郷意識にも結びつき、訛りが抜けてしまうと「都会の色に染まった」と思われるとか。今回は本作で確認できるものの中から、序盤から確認できるアクセントをご紹介します。
ヒュルケンベルグ 古風
ヒュルケンベルグは名家育ちの騎士で、英語版では□It is□の省略形「□Tis」を常に使っています。これは現代では使われない、シェイクスピアのような時代劇などに残る近代英語です。日本語版でハイザメが使っているような古風な喋りをイメージできるでしょう。
キャゼリナ コックニー
コックニーと言えばかの名作「マイ・フェア・レディ」でオードリー・ヘップバーンが演じるイライザの訛りです。ロンドンの下町、所謂ワーキングクラスの人達の話し方で、日本語のイメージだとべらんめえ調の雰囲気でしょうか。
「エイ」の音が「アイ」になる(Day/ダイ)、語頭の「H」を落とす(House/アウス)、語中の「T」を落とす(Water/ウォーア)、舌と歯の摩擦音である「TH」は「フ」「ヴ」に(Thank/ファンク)。また、独特の言葉遊び的な言い換えもあり、他の地域の人が猛虎弁のように真似る「Mockney」なるものも生まれているそうです。
グライアス スコットランド
英語の方言の中でも特に聞きづらいと言われるスコットランド訛り。主人公達を「Lad」(若造、小童)と読んだり、田舎の頑固オヤジ的な印象でしょうか。「T」落としなど厄介なものに加えて、ラテン系かと思うほど長音の巻き舌「R」が強くなっています。割と明瞭な発音のストロールと対話する序盤のシーンだと、その強烈さがより分かると思います。