菊池雄星、エンゼルスへ 『西海岸トレンド』続く…安定した温暖な気候、住環境の良さ
アストロズからFAとなった菊池雄星投手のエンゼルス入団が25日、確実となった。複数の米メディアによれば、3年総額6300万ドル(約97億円)。まだ、正式契約は結んでないようだだが、今オフのFA市場で最初に大型契約の合意に至った。 ◆菊池雄星の妻・瑠美さん、ブルージェイズの女子会を公開【写真】 大谷翔平が昨年所属し、愛着を口にしていたエンゼルス。居心地の良さは大きな魅力だ。ロサンゼルスの南に位置する本拠地のアナハイム近郊は治安もよく、日系のスーパーマーケットも多い。もちろん、一番の高評価をもらったというのは決め手の一つだろうが、家族のいる菊池にとって住環境の良さも、移籍先選定の材料となっただろう。 日本のメジャーリーガーにとって、特に投手は西海岸がトレンドになりつつある。菊池がエンゼルスに加われば、ドジャースの大谷翔平、山本由伸、パドレスのダルビッシュ有、松井裕樹と、大谷を含めて5投手が在籍することになる。 カリフォルニア州はシーズンを通して温暖で、雨で中止になることはほとんどない。投手にとっては、メリットの一つだろう。30代半ばに向かっていく菊池にとって、春先の寒さや真夏のうだるような暑さがない西海岸は、体の負担が少なく、適した場所といえる。 ただ、エンゼルスは今季99敗。大谷翔平が抜け、トラウトもけがで早々と離脱して厳しい戦いを強いられたると、10年連続でプレーオフを逃した。今オフは積極的に補強を進めているとはいえ、ア・リーグ西地区最下位のチームが急に覇権を争うのは難しいかもしれない。菊池の契約をみれば、エース級の活躍が求められている。昨年途中、アストロズに移籍して見せた姿を、エンゼルスの首脳陣は期待している。
中日スポーツ