「1円玉5円玉が大量に投入」「100円のものを60円とかで買われた」“日本だからこそできる商売”野菜の無人直売所の実態 【MRTニュース2024を振り返る】
土屋准教授は「日本だからこそできる商売だ」と話す。 (宮崎大学地域資源創成学部 土屋 有 准教授) 「(海外で)農家さんの生産物を売っているというのは、ファーマーズマーケットやファームストアというのは見ていますが、基本、人はいます。海外と比べた場合は(日本の)治安の良さは確実にあると思います。社会への信頼、農家さんへの信頼、消費者への信頼の3つで成り立って、無人販売はあるのだろうと思います」 信頼で成り立つ無人直売所。 やはり気になるのが… (長友幸生記者) 「金額が合わなかったことは?」 無人直売所での盗難被害の実態は? ■盗まれたり金額が合わなかったり 週に2、3回はある 無人直売所を設置し野菜を販売している小林市の岡薗さん夫婦。 これまでにトラブルはなかったか聞いてみると。 (農家 岡薗和枝さん) 「つい前は、1円玉、5円玉が大量に投入されてまして、それで5、600枚だったかな、こちらとしても困ります」 代金箱をあけると、なんと、1円玉と5円玉が大量に入っていたという。 そして、やっぱり気になるのが盗難の被害。 (農家 岡薗和枝さん) 「ネギをその時、15パックくらい出していたんですけど、また、10時くらいに品物見に行ったら、一度にドワっと全部なくなっていたので、きょうは結構売れたなと思ってお金を清算してみたら、それが全部入ってなかった」 防犯カメラを設置し張り紙もしているが、野菜が盗まれたり金額が合わなかったりすることがなんと週に2、3回はあるということだ。 (農家 岡薗和枝さん) 「私たちも一生懸命つくって販売しているので、そういうことが起きると、がっくしきてしまいます」 ■大根40本ほどが一度に盗まれた!? 今回、取材班は、県内各地の無人直売所を巡り、盗難被害の実態を調査。 (野菜を出す農家) 「会計したら、『あれ?合わないな』っていう感じで」 複数の農家が野菜を出しているこちらの直売所では、金額が合わないことはほぼ毎日で、つい2週間ほど前は、大根40本ほどが一度に盗まれたということだ。