昇格組の寒川、前回Vの徳島ユースとドロー
高円宮杯JFA U-18 サッカープリンスリーグ2024四国は13日に第2節を実施。香川県のPikaraスタジアムで行われた寒川(香川)と徳島ヴォルティスユース(徳島)の一戦は両者譲らず0-0のスコアレスドローに終わった。 【フォトギャラリー】寒川 vs 徳島ヴォルティスユース 昨年度のプリンス四国王者である徳島ユースと初参戦の寒川との顔ぶれとあり、力の差は確か。前半2分にはMF9宮川陸斗(3年)が左サイドを仕掛けて放ったシュートのこぼれ球をMF14福田武玖(2年)が狙うなど徳島ユースが序盤から押し込んだが、劣勢を強いられるのは寒川としては想定の範囲内。岡田勝監督はこう振り返る。「相手はJクラブなので上手にボールを持ちながら、全部のレーンを使って自分たちの時間を作ってくる。持たれても自分たちの時間だよと伝えていた」。 寒川は細かい指示と激励を飛ばすGK81谷山英悟(3年)のコーチングも的確で、ゴール前まで持ち込まれてもDF2内野悠太郎(3年)とDF19下川晴路(2年)のCBコンビを中心に粘り強く対応していく。前半10分には中盤でセカンドボールを拾ったMF2井上斗希(2年)が宮川とスイッチして左に展開。ハイサイドまで持ち込んだFW11乃一悟生(3年)に中へのボールを入れられたが、FW13長村嶺央(2年)のシュートはミートせず。「CKを含め危ないシーンが何本もあって、立ち上がりに失点していたら100点ぐらいいかれていた」と岡田監督が振り返る通り、苦しい序盤を乗り切ったことが寒川の自信に繋がったことは間違いない。 対する徳島ユースは、34分にDF22宮村璃玖(2年)が上げたクロスの折り返しを長村が狙うなど決定機を作りながらも前半は無得点。原因について、DF5武田絢都(3年)はこう口にする。「引いてくる相手に対して、決めきらないといけないし、どうやって攻めるかのアイデアをチームとして共有できていなくて、停滞してしまった」。 後半に入ってからはゴールを欲して攻め急いだことが仇となり、寒川にカウンターを仕掛けられる場面が増え始める。「後半は縦パスを入れて、そこからスイッチを入れようと意識していた。縦パスが入ったらまずは仕掛ける、ゴールに向かう。ゴールを第一に考え、そこからサイドを上手く使って攻撃しようと思っていた」。そう話すのはMF26伊藤瑛規(3年)だ。 後半26分には左を抜けたMF33田北海翔(3年)がゴール前にマイナスのボールを送り、FW55冨澤快斗(3年)が合わせたが、シュートはGKの正面。30分には中盤で奪った田北が右を突破し、中に入れたパスを伊藤が狙ったが、シュートは枠をとらえることができない。42分にはMF5廣畑寛汰(3年)がPA前で倒され得たFKも得点には繋がらず、無得点のまま試合を終えた。