市内中学校に男子バレー部ゼロの福知山市 希望する生徒の受け皿誕生-部活地域移行の実証事業で
公立中学校の休日部活動の地域移行に向けて取り組みを進める京都府福知山市は、新たにバレーボール男子で実証事業を開始した。少子化により、市立中学校には男子バレーの部活が無く(休部含む)、プレーしたい生徒たちの受け皿になればと試みる。 生徒数が減り、やりたい部活動ができない-といった体験格差の解消などを目的に、市は2027年度以降の休日部活動の地域移行をめざしていて、昨年度からホリデークラブと称し、サッカーは学校管理ではない地域クラブとして、ソフトボールは学校管理の合同部活動の位置づけで実証事業に取り組んでいる。 市や福知山バレーボール協会によると、バレーボール男子は、かつて多くの市立中学校に部が存在したが、2019年度から活動する部が無くなり、プレーしたい生徒の多くは、異なる競技の部に入りながら、クラブチームでバレーの練習をしているという。 実証事業第1回の練習会が15日、北小谷ケ丘の桃映中学校体育館で開かれ、成和、夜久野両中学校の1、2年生計5人が参加。福知山バレーボール協会員が指導者を務め、レシーブやトス、ミニゲームなどで汗を流した。 成和中学校2年生の生徒は「サッカー部に入りながら、バレーボールはクラブチームで練習しています。基本的に日曜日はクラブチームの練習が無いので、こうして練習ができる機会が増えてうれしい。ホリデークラブでは楽しくうまくなりたい」と話していた。 今後は、毎月第1・3日曜日の午後1時から桃映中学校体育館で活動する。適切な運営方法についても実証事業を行う中で検討していく。 市は今年度、ホリデークラブの取り組みを剣道、バスケットボール男女、合唱でも新たに行うこととしていて、すでにスタートしているサッカーなどを含め、いずれの競技も参加したい市立中学校の生徒を随時募集している。