【40代・50代が知っておきたい美容の疑問】年をとると顔が大きくなって、四角化していくのは気のせいじゃなかった。その理由とは?
「ただし、むやみに照射をすると、顔がぺたんこに引き締まって逆にこけてしまうことがあるので、熱を強く入れるべき部分と弱めに入れる部分の見極め、照射する方向など、顔立ちやたるみの程度、脂肪量などを考慮してデザインするように照射することが大切です。 高いテクニックで行えば、痩せ型の顔立ちでもこけることなく、緩みが消えて美しい輪郭がよみがえります。 そしてその状態をキープするには、半年に1回程度、メンテナンス照射することを推奨しています。 そのほか、『ウルセラ』も効果的です。ウルセラはハイフの最高機種で、超音波を照射することでコラーゲン線維を引き締めつつ再生を促し、緩んだ皮膚を強力に斜め方向に収縮させます。皮膚を支える土台のSMAS層(表在性筋膜・皮膚の表面から、表皮-真皮ー皮下組織ーSMAS層ー筋肉という層になっている)や、顔面の靭帯にも作用し、顔を土台から引き上げてくれます。ウルセラは10カ月~1年に1度程度受けると、より効果の持続が期待できます。 脂肪量が多く、垂れ下がった脂肪が頬やあご下にたまっているタイプは、脂肪溶解注射の併用もいいと思います。不要な脂肪を溶かす薬剤を細い針で注射し、理想の形に整えます。脂肪吸引手術のように凸凹になる心配もなく、腫れが少ないのも魅力です。 大人の大顔は、たるみを伴っているので、サーマクールやウルセラなど照射治療と必ずセットで行います」
では、大顔化・四角化をセルフケアで防ぐには? 「お酒をたくさん飲む習慣があると、余分な水分がたまることで顔がむくんで大きくなりやすくなります。アルコールの代謝過程で発生する活性酸素はコラーゲンの分解を進め、代謝産物のアセトアルデヒドはコラーゲンの糖化を進めてしまうこともわかっているので、お酒の量は控えめにしましょう。また、たるみは光老化によっても加速するので、紫外線対策は万全にしましょう。 前回ご紹介した、骨やせを防ぐ方法を取り入れるのもおすすめです」