バスケ男子、歴史的勝利逃す…八村退場のピンチに河村勇輝が気迫の29得点も、最後は地元フランスの前に力尽きる<DUNKSHOOT>
歴史的勝利とはならなかった。 現地時間7月30日、パリ五輪の男子バスケットボール予選ラウンド第2戦で日本代表(FIBAランキング26位)は開催国のフランス(同9位)と対戦。延長の末90-94と前回大会銀メダルの優勝候補にアップセット一歩手前まで迫った。 【画像】「Yuki Special」躍動する河村勇輝にFIBA公式も脚光! 日本の先発は河村勇輝、比江島慎、渡邊雄太、八村塁、ジョシュ・ホーキンソンの5人。立ち上がり、日本が八村のジャンパーと河村のドライブで4点を先制すると、フランスも今大会最長身のヴィクター・ウェンバンヤマ、ルディ・ゴベアのツインタワーを軸に反撃。日本は得意の素早い展開から河村、渡邊、ホーキンソンらの3ポイントが高確率で決まり、25-32と僅差で第1クォーターを終える。 第2クォーターも日本は格上フランスと一進一退の攻防を展開。前半残り3分にはこの日31歳の誕生日の富樫勇樹の3ポイントで同点(40-40)に。直後には八村のミドルで一時逆転に成功したが、再びリードを許し44-49の5点差で折り返しとなった。 後半も日本は先制パンチをお見舞い。吉井裕鷹のショットとホーキンソンの3ポイントで同点に追いつくと、河村と再びホーキンソンの長距離砲で4点をリード。第3クォーター終盤に7-0のランを受けて64-69で第4クォーターを迎えることとなったが、ここからの10分間に劇的なドラマが訪れる。 開始早々に差を8点に広げられるも、日本は八村の連続スリーで2点差に。しかしその直後、ゴベアに対する八村のファウルがこの試合2度目のアンスポーツマンライクファウルと宣告され、まさかの退場。 突如エース不在の事態に追い込まれた日本だが、下を向くことなく河村の4点プレーとレイアップで残り5分に逆転(78-77)。残り1分半には渡邉飛勇がゴベアのダンクをブロックし、ホーキンソンの得点、河村の4連続フリースローで4点差とする。 しかし残り10秒、フランスのマシュー・ストラゼルの3ポイントが決まり、さらに河村のファウルが吹かれてバスケットカウントに。このフリースローが決まって延長に持ち込まれてしまった。 5分間の延長ではウェンバンヤマに8連続得点を許して終戦。最後は満身創痍の河村と比江島の3ポイントで2点差まで迫ったが、歴史的勝利はならなかった。 個人では河村が両チーム最多の29得点、7リバウンド、6アシスト、八村が24得点、ホーキンソンが16得点、8リバウンドを記録。3ポイントはチーム全体で37本中16本決め、成功率43.2%をマークしたがあと一歩及ばなかった。 2連敗となった日本の第3戦は8月2日(18:00)、世界ランク12位のブラジルと対戦。日本男子バスケ史上初の決勝トーナメント進出がかかる大一番となる。 構成●ダンクシュート編集部
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