2025年問題~5人に1人が75歳以上~介護職員増やせ! 職員が被写体になり、自らの言葉で魅力を発信
■介護職員と直接交流したことで介護系に進学した生徒も
自治体の取り組みとしては、たとえば、広島県は8年連続で介護の日フェスタを開催し、その後、2022年度には「カイゴのガッコウ」という介護職員らによる交流会や出前講座など高校生向けのイベントを11月11日の介護の日に合わせて実施した。実際に介護職員と会って、仕事内容を詳しく学んだことで、介護系の学校に進学を決めた生徒もいたという。 介護職員を増やすには、学校の先生や保護者などが子どもたちに「介護はいい職種だから、行ってみたら」と勧めることができるような環境も理想だ。 また直接働くまでいかなくても、介護の仕事を理解し応援する人が増えれば、介護職の社会的地位が上がり、その仕事を目指す人が増えることにもつながる。給与アップなど処遇改善は必須だが、介護職員の仕事や思いを社会に届けることも重要だと感じる。