ハンガリーを破り、抱き合って喜ぶスイスの選手たち（AP）

　◇欧州選手権1次リーグA組　スイス3―1ハンガリー（2024年6月15日　ドイツ・ケルン） 　スイスが今大会のダークホース候補に挙げられていたハンガリーを3―1で破り、白星スタートを切った。前半12分にMFエービシャー（ボローニャ）のスルーパスで最終ラインの裏に抜けたFWドゥアー（ルドゴレツ）が代表デビュー2戦目で初得点となる先制点。一度はオフサイドの判定を受けたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー（VAR）の介入でゴールが認められた。同45分にはエービシャーが自ら代表初得点となる追加点。左寄りの位置から20メートル超のミドル弾をゴール右に突き刺し、優位に試合を進めた。 　ハンガリーは22～23年欧州ネーションズリーグで最高位のリーグAでイングランドに2戦2勝、ドイツに1勝1分けで3組2位に食い込み、4強入りまであと1歩に迫った。今大会を控えて4日の親善試合アイルランド戦に敗れるまで14戦不敗を誇り、リバプールで活躍するMFショボスライを軸に今大会でも躍進が期待されていた難敵だったが、前回8強のスイスが堅守をベースとした速攻でシュート数でも15―6と圧倒。後半21分にハンガリーがショボスライの左クロスからFWバルガ（フェレンツバロシュ）がヘディング弾で1点を返したものの、1981年以降の対戦で6勝3分けという結果を残してきたスイスが相性の良さを結果に反映させて後半アディショナルタイムのダメ押し弾で突き放した。