イケイケなフィアット「パンダ」も大雨には勝てず…イタリアの最新道路事情を私的にレポートします【みどり独乙通信】
荒れた路面と大雨で走るだけでもひと苦労
約半年ぶりのイタリア。レース取材の後はスーパーマーケットで食材の買い物をして、いつも定番となっているマラネロのフェラーリミュージアムに寄ります。しかし、なんということでしょう、この日はとんでもないどしゃぶりの雨。ステアリングを取られるほどの暴風でもあり、さすがに暴走パンダたちも大雨が収まるまで路肩に停止していました。 また、イタリアの一般道のアスファルトが非常に悪く、つぎはぎだらけで大きな穴も空いており、タイヤがバーストしないかハラハラでもあります。大雨で水たまりができすぎて、どこにその大穴が隠れているのかわからないのです。対向車が来るたびにコーヒー牛乳色の泥水の大きなしぶきが上空から降ってくるのですが、小石が多く含まれているので泥水を浴びたクルマに石が当たる音がして、なんともイヤな気分です。 そんなこんなでイモラから一般道でマラネロまでの約80kmを走って到着するも、大雨の大混雑でなかなか駐車場に入れずグルグル回るハメに。もう諦めて帰ろうかと思ったくらいでした。なんとか一瞬空いたスペースに素早くバック駐車をして、わずか数m先のミュージアムに入ろうと向かうも、傘は全く役立たず、一瞬のうちに全身ずぶ濡れ。いつも愛車に着替えの余分と靴の換えを積んでいるので助かりました。 じつはフェラーリには2つのミュージアムがあり、マラネロの本社のすぐ近所にある施設と、モデナにあるエンツォ・フェラーリ ミュージアムがあるので、両方に寄りたいと思っていましたが、この悪天候と極寒で断念してドイツへ戻ることにしました。まさか4月末のイタリアで暖房ポカポカのクルマに乗ることになるとは。そして、帰りもまた猛吹雪に……。
池ノ内みどり
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