【Mリーグ】控室も沸騰!3軒リーチに囲まれた渋川難波選手〝トップへの大きな6筒〟
【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】 11月19日第2試合 南3局2本場=渋川難波(サ)、多井隆晴(A)、茅森早香(フ)、佐々木寿人(格) KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。2022年にチームに加入した渋川選手は今季で3シーズン目。堀慎吾選手いわく、「難波ちゃん史上、一番強い麻雀」を見せてくれました。 南3局、渋川選手は2着目の親の茅森選手に1700点差をつけたトップ目です。自身は面前でいけそうな手でしたが、ここで親の茅森選手に4000オールとか言われてしまうとオーラスでまくるのは一気に厳しくなります。とにかくアガってトップ目でオーラスを迎えようということから、6巡目にタンヤオには急所となる4索をチーしてさばきに向かいました。 直後に大きく離れた4着目の多井選手からリーチ、さらに同巡に寿人選手からもリーチが入ります。 渋川選手は2軒リーチに挟まれて2人に通る安全牌は一つも持っておらず、「行くしかない」状況となります。無スジの1筒を押し、赤5萬をチーして自ら退路を断ち、6筒しかアガれない片アガリ69筒でテンパイしました。アガればタンヤオドラ赤の3900点にリーチ棒2本、2本場の6500点の収入となり、オーラスをかなり優位に戦えます。 試合後に渋川選手が「降りれない」と言っていたように、状況的に降りたくても降りる牌が全くありません。リーチしたつもりで立ち向かっていき、多井選手から暗カン、さらに親の茅森選手からリーチが入り場が沸騰したところでアガれる6筒をツモって、この局を制しました。4索チーは慎重な仕掛け出しでしたが、最後は沸き立つ結果となりました。6筒を持ってきた時、控室は大盛り上がりでした。 この加点は本当に大きく、オーラスで2着目の茅森選手に跳満ツモ条件を突きつけることができました。親番の寿人選手が連荘しましたが最後は逃げ切り、トップを持ち帰ってきてくれました。
岡田紗佳