限定無料サービスも話題!「客単価は一般書店の2倍以上」入場料のある本屋「文喫」が名古屋にオープン
入場料のある本屋、として話題の「文喫」。その3号店「文喫 栄」が名古屋にオープンしました。 【無料】名古屋らしい“限定”サービス 2024年4月23日に開業した中日ビル内にあり、魅力的なグルメやグッズのショップがそろう中でもとりわけ注目を集めています。 「文喫」の特徴は入場料を払って店内に入り、コーヒーなどを飲みながら書棚に並ぶ本を自由に読めること。 ブックディレクターがセレクトした数万冊の本が、「旅行」「グルメ」「ビジネス」「サイエンス」「絵本」など分野ごとに分けられ、気に入ったら購入することもできます。 飲食ができ、本を購入できるのが図書館との違いで、1タイトル1冊ずつしか置いていないので次に来たときにはないかもしれないのが一般的な本屋との違いです。 「文喫 栄」は、これまでの2店舗(六本木/2018年12月開業、福岡天神/2021年3月開業)とは異なるさまざまな特徴が。 まずスケールが最大。370坪152席3万冊(六本木/120坪70席3万冊、福岡天神/180坪120席3万冊)と広々とした空間に多彩な本を取りそろえます。
◆時間料金制やモーニングなど名古屋独自のシステムも
一番の特徴である入場料は、初めて時間料金制を導入。 六本木/1650円(税込、以下同。土日祝2530円)、福岡天神/大人1650円(土日祝1980円)、大学生1155円(土日祝1386円)、中高生825円(土日祝990円)、小学生550円と、既存2店が1日通しの料金であるのに対して、「文喫 栄」は90分825円(延長30分275円、1日最大2475円 ※3歳以下無料)となっています。 実は90年代以降一世を風靡(ふうび)したマンガ喫茶の時間料金制は名古屋が元祖。 その点でも名古屋らしいといえますし、価格にシビアな名古屋人にとっては、最低料金が低く設定されることで、入場の際の心理的ハードルがグッと下がります。 「本屋と喫茶大ホール」という独自のテーマにも「文喫 栄」ならではの特徴が現れています。 喫茶店文化が根づく名古屋の土地柄に合わせて、空間もメニューも喫茶店らしさをより色濃く。とりわけ正面のエリア「喫茶 セントラルサニー」は、ステンドグラスやタイルの装飾など古き良き時代の喫茶店をほうふつとさせます。 フリーで利用できるドリンクも種類をより充実させ、「文喫 栄」オリジナルのブレンドコーヒー、自家製レモネードなどここだけの味も。 フード類も充実していて、名古屋喫茶発祥の鉄板ナポリタン、赤味噌で味変できるキーマカレーなど、ご当地の味を取り入れています。 そして何といっても名古屋らしいのがモーニングサービスです。朝7時30分~11時に入場すると、トーストが無料でついてくるのです。これで825円なら一般的な喫茶店との比較がしやすくなります。 名古屋の喫茶店のコーヒー代は現在500円前後。「文喫 栄」はプラス300円ほどですが、フリードリンク付きでしかも1000円以上の本が1冊読める、と考えればお値打ちと感じられそうです。