困った!W杯アジア2次予選延期の余波はA代表ではなく東京五輪挑むU-23代表へ…そしてJリーグ再開にも
当初のスケジュールでは、アジア2次予選は3月および6月の国際Aマッチウィークをもって終了。AからHまでの8グループの首位と、2位の8カ国のうち上位4位までの合計12チームが、9月から始まるアジア最終予選に進出するロードマップが描かれていた。 アジア最終予選は6カ国ずつ2グループに分かれて、ホーム&アウェイ方式による2回戦総当たりのリーグ戦を実施。上位2位までの4カ国が自動的にワールドカップ出場権を獲得し、3位同士がアジアプレーオフを戦い、勝者が大陸間プレーオフ(対戦する大陸および日程は未定)へと臨む。 今後の日程もすでに内定していて、アジア最終予選は9月、10月、11月、来年3月、6月、9月、そして10月の国際Aマッチウィークで1カ国あたり10試合を戦う。10月と来年6月、9月、10月は最終予選が1試合しか組まれていないため、各国は国際親善試合を組める状況になっていた。 ワールドカップ予選をはじめとする公式戦は、原則として国際Aマッチウィークに組まれる。延期が決まれば3月の2試合は6月へスライド。ともにホームで行われるタジキスタン、キルギス両代表との6月シリーズは9月に、最終予選のスタートは10月とそれぞれ繰り下げられる形となるはずだ。 2022年にカタールで開催される次回ワールドカップは、猛暑の夏場を避けて11月21日に開幕する。 ワールドカップイヤーを迎えても国際Aマッチウィークには余裕があるし、来年10月までに4試合分のマッチメークが可能だった国際親善試合をアジア最終予選に回す方法も考えられる。 こうした状況が田嶋会長をして「日程を動かそうと思えば――」と言わしめた。森保一監督に率いられるフル代表が、昨年から芳しくない内容の試合を続けてきただけに、強敵ばかりが待つアジア最終予選突破へ向けて、チーム力を高められる時間を得られたとポジティブに受け止めることもできる。 大きな影響を受けるのは、東京五輪に臨むU-23代表となる。