困った!W杯アジア2次予選延期の余波はA代表ではなく東京五輪挑むU-23代表へ…そしてJリーグ再開にも
感染拡大の一途をたどっている新型コロナウイルスの影響を受けて、今月下旬に32試合が予定されていたカタールワールドカップ・アジア2次予選を延期とする方針が固められた。 国際サッカー連盟(FIFA)とアジアサッカー連盟(AFC)が現地時間5日、FIFAが本部を置くスイス・チューリヒで対応策を協議。AFCの意向を受ける形で、加盟各国に開催延期を正式に提案することで合意に達した。協議終了後には、FIFAとAFCが共同声明を出している。 「FIFAとAFCの両者にとって、フットボールの試合に関わるすべての人々の幸福と健康が、何よりも優先されるべきものであり続ける」 アジア2次予選でグループFに入っている日本代表は、昨年9月以降に行われた前半戦を4戦全勝で首位ターン。今月26日に愛知・豊田スタジアムでミャンマー代表と、同31日には敵地ウランバートルでモンゴル代表と対戦するスケジュールが組まれていた。 しかし、新型コロナウイルスの発生源となった中国との国境を1月下旬から封鎖したモンゴルは、先月28日からは過去14日以内に日本、韓国、イタリアに滞在歴のある外国人に対しても入国禁止と、ビザの発給を停止する措置を開始。日本代表の入国は事実上、不可能となっていた。 こうした情勢を受けて、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長は「日程を動かそうと思えば、というところがあるので、我々から提案したい」と先月下旬の段階で開催延期を支持。韓国やイランでも新型コロナウイルス禍が広がっている状況を鑑みれば、提案は異論なく受け入れられるだろう。 FIFAとAFCはアジア2次予選に参加している40カ国の協会との協議をへて、近日中に新たな試合日程を含めた最新情報を発表するとしている。正式に延期されれば、日本にどのような影響を与えるのか。フル代表に対しては、マイナス要素はほとんどないと言っていい。