頻繁に畑に行けない!タネまき後の水やりはどうすれば...【やさいの時間12・1月号こぼれ話】
『やさいの時間』12・1月号では、野菜作りの達人、加藤正明さんによる、畑の問題を解決する"技"を紹介しています。ウェブだけで読める「こぼれ話」では、誌面で紹介しきれなかった、水やりのお悩みについて。野菜のタネをまいた後の水やりについて教えてもらいました。 【お悩み】農園が自宅から遠い場所にあるので、あまり頻繁に畑に行けず、タネまき後の水やりも回数が少なくなってしまいます。何か良い方法はないでしょうか...? 発芽には水分が必要不可欠。本来は、発芽まで1週間に2~3回ほどを目安に、土が乾く前に水やりをしたいところ。それでも農園が遠くにある場合は、水やりのためだけに畑に行くのは大変です。 楽な方法として、自然の力を利用するのも手です。例えば、天気予報を確認し、これから雨の日が多くなる直前の日程にタネをまけば、土の乾燥を防ぐことができます。また、強い日ざしを遮光ネットで和らげれば、水やりの頻度を減らせるでしょう(遮光ネットのかけ方は12・1月号参照)。 もちろん、猛暑の時期や砂っぽい土壌では、あえてタネまき自体を避けるのも、賢明な選択だと私は思います。気候や作業頻度にあった野菜を選ぶのも、家庭菜園の楽しさ。ぜひ自分の条件にぴったりの野菜を見つけてみてください!
上の写真のように、タネまき後は、保湿・保温効果のある不織布を発芽するまで畝にべた掛けし、その上から水をやるとよい。畝に不織布を張らない場合、頻繁な水やりは土が硬くなったり、畝にひびが入ったりするので要注意。
教えてくれた人/加藤正明(かとう・まさあき) 農業体験農園園主、東京都指導農業士。野菜作りの達人として、『やさいの時間』の菜園の栽培管理も担当する。著書に『かゆいところに手が届く! 野菜作り 達人のスゴ技100』(NHK出版)など。 次回の「こぼれ話」では、宮古島の家庭菜園「カフツ」について紹介します。お楽しみに!〈12月下旬公開予定〉 ●『やさいの時間』編集部によるテキストこぼれ話。誌面で紹介しきれなかったお役立ち情報を、ウェブサイト「みんなの趣味の園芸」で公開!【不定期公開】