最多1万5112人駆ける 第10回金沢マラソン エール能登に届け
第10回金沢マラソン(北國新聞社など主催)は27日、金沢市内で開催された。節目の大会は能登半島地震や奥能登豪雨に見舞われた能登を応援するイベントに位置付けられ、過去最多の1万5112人が復興を願い力走した。特別枠の「能登被災地ランナー」も沿道の声援に後押しされ、力強い足取りでゴールを目指した。 【写真】スタートするランナーにエールを送る浜辺美波さん フルマラソン(42・195キロ)のみが行われ、男子は山口純平選手(ELDORESOラウドランナーズ、東京)が2時間18分30秒で初の栄冠を手にし、女子は大渕芽亜里選手(ユナイテッド、仙台市)が2時間42分23秒で初優勝した。 石川県勢では、男子の福村拳太選手(砂山商事、金沢市)が4位、開上知弘選手(金沢市役所、同市)が5位、中村高洋選手(京セラ鹿児島、能美市出身)が7位、一花建選手(ジュピターRC、七尾市)が8位に入賞。女子は舛田果那選手(stylish、金沢市)が2位、安川沙弥香選手(Awake、野々市市)が8位だった。 大会は日本陸上競技連盟、国際陸上競技連盟、国際マラソン・ディスタンスレース協会の公認コースで行われた。衆院選の投開票日と重なり、コース上の交差点では投票に向かう市民が横断する時間を設けた。 国内外からエントリーがあり、出走者は男子1万1805人、女子3307人。しいのき迎賓館前を2グループに分けてスタートし、全体の92・72%に当たる1万4012人が制限時間の7時間以内に完走した。 22カ所の応援スポット・応援ステージでは135団体約4300人が伝統芸能の太鼓や吹奏楽、ダンスなどで盛り上げ、約20万1千人が沿道で声援を送った。約4500人のボランティアが協力した。