イーサリアム時価総額の上昇、1日でソラナ全体分に迫る勢い
プログラマブル・ブロックチェーン、ソラナ(Solana)のSOLの時価総額は、次の強気サイクルにおいて、ライバルのイーサリアムのETHを超える可能性があると、ある暗号資産(仮想通貨)オブザーバーは12月に述べていた。 今週、市場はそれが難題であることを示した。 TradingViewによると、イーサリアムの価格は20日に19%以上急騰し、時価総額が700億ドル(約10兆8500億円、1ドル=155円換算)増えて、合計4390億ドル(約68兆円)になった。これはたった1日でSOLの時価総額の90%近くが上昇したことになる。 アナリストによれば、イーサリアムのスポットETFのローンチが実現すれば、機関投資家に採用される可能性があり、イーサリアムとソラナのようなライバルとの差は今後数カ月で広がると見られている。これまでのところ、そのような特権を得ているのはビットコイン(BTC)だけだ。 記事執筆時点では、イーサリアムの時価総額は4530億ドル(約70兆2150億円)で、ビットコインの1兆3800億ドル(約213兆9000億円)に次ぐ世界第2位の暗号資産だった。一方、ソラナの時価総額は820億ドル(約12兆7000億円)で5位だった。 「ETHの短期的な見通しは信じられないほど強気だ。複雑化しすぎないようにしよう」とマレックス・ソリューションズ(Marex Solutions)のデジタル資産部門共同責任者であるイラン・ソロット(Ilan Solot)氏は電子メールで述べた。「ETFの発表は(ほとんどの)投資家にとってもブラックスワンに近いもので、市場ではETHが劇的にショートからアンダーウエートとなり、ETHの流動性の多くはステーキングに固定されており、マクロ環境は有利だ」。 2015年の創設以来、イーサリアムは世界をリードするスマート・コントラクト・ブロックチェーンで、4000を超える分散型アプリケーションを支えてきた。ユニスワップ(Uniswap)、アーベ(AAVE)などの最も重要な分散型金融プロトコルや、ブラックロック(BlackRock)のBUIDLなどのトークン化ファンドのホームグラウンドだ。さらに、イーサリアムはソラナのような停止を経験したことがない。 それでも、トレーダーがイーサリアムのネットワーク混雑と高い取引コストを回避するためにソラナにシフトした事例が、特に強気相場中にはあった。例えば、世界の分散型取引所(DEX)での取引量におけるソラナのシェアは、ミームコインの熱狂のおかげで今年初めに上昇した。その結果、ソラナが最終的にイーサリアムを追い越すという話に拍車がかかったのだ。 ETFに関連する投機と最近の値動きを見る限り、そう考えるのは時期尚早のようだ。 Google trend alpha 👉Solana is breaking out of ATH trend traffic👉Solana is about to flip Ethereum👉The US is behind on the Solana trend; it's currently 22nd in rank ergo. frontrun the long SOL trade pic.twitter.com/Hqh72HWQzz — hansolar (@hansolar21) March 18, 2024 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Ether Market Cap Adds Close to an Entire Solana Blockchain in a Single Day
CoinDesk Japan 編集部