宇宙人とUFOにトランプ氏が注目発言「何かがいる可能性は非常に高い」名門ハーバード大研究者「未確認知的生命体が既に地球に潜んでいる可能性も」
ハーバード大研究者「宇宙人は既に地球に住んでいる可能性」
こうしたトランプ氏の発言の中、さらにアメリカの名門ハーバード大学の研究者らが発表した「宇宙人はすでに地球に住んでいるかもしれない」とする内容の論文が注目を集め、全米各紙が大きく報じることになった。 この論文の特筆すべき点は、UFOについてこれまで言及されてきた「人類を起源とする技術」と「地球外の技術」の2つの説とは異なる、第3の存在が関与している「クリプトテレストリアル(地球やその周辺の未確認の知的生命体)仮説」を立てている点だ。 UFOは人類の技術でも、宇宙人の乗り物でもなく、地球内の海底や火山、また月などの地球周辺などに存在する、人類が未だ確認できていない知的生命体の乗り物ではないかという考え方だ。 論文で研究者らはクリプトテレストリアルについて4つの説を例として挙げている (1)技術的に高度な古代人類文明。大昔に大部分が破壊されたが、存在し続けた (2)技術的に進歩した非人類文明。進化した陸上動物(恐竜の子孫など) (3)宇宙人や人類の未来から地球に到着し、こっそりと姿を隠した者 (4)宇宙人というよりは、地球に住む天使(妖精など)のような存在の可能性 古代の大陸に存在していた文明の末裔や、人類よりはるか前に存在した進化した生物が地球上やその周辺にいて、これがUFOなどを使用しているということなのだ。
仮説の可能性は「10%」も議論沸騰
論文では冒頭で「私たちはこの仮説が間違いである可能性が高いと考えているが、それでも科学的な調査に値すると考えている」と注釈を入れている点は留意したい。ただ、「しかし重要なのは、我々はこれを不可能だと考えていないということだ。実際、この仮説が最近のデータに照らし合わせると、可能性は10%程度になるだろう」とも指摘している。 超古代文明の様な存在の末裔や、人類とは別の文明が進化し地球に潜んでいるかもしれない可能性。ある種「魔法的」な天使や妖精のような存在の可能性。研究者たちもこれらが突飛な考えであることはわかっているようだが、あえてこのような仮説も検討すべきだと訴えているようだ。 この背景には議会や政府関係者などを中心にUFOなどの真相解明を求める声が挙がる一方で、UFO現象に対する明確な答えが見つからないことも大きいと見られる。ある種、ここまで全米で話題になるという点で、すでに議論には一石を投じているかもしれない。 (FNNワシントン支局 中西孝介)
中西孝介