龍谷大平安、日々鍛錬 センバツ向けて /京都
第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に全国最多となる42回目の出場が決まっている龍谷大平安の選手たちは、3月の開幕に向けて連日、京都市伏見区の「ボールパーク」で厳しい練習に取り組んでいる。 まず目につくのは、ウオーミングアップの入念さだ。連日1時間以上、人工芝の外野でさまざまな体勢からのダッシュ、2人1組となって相棒を背負ったり、肩車したりしての移動など多様なメニューを毎日こなしている。どんなに寒い日でも次第に選手たちの呼吸は荒くなり、額に汗がにじんでくる。 その中でも「平安名物」といえるのが、逆立ちから、あおむけに倒れて両足の裏を地面に着けてブリッジの体勢をとり、そのまま四つ足で進むトレーニング。途中で向きを変えながら「歩く」。 「入部したばかりの1年生は、ほぼ誰もできない」と川口知哉コーチはいう。しかし、1月末にセンバツ出場が決まった時には、全員が当たり前のようにこなしていた。日々の鍛錬の積み重ねの重要さが感じられる光景だ。【矢倉健次】