秋を迎えて葉が色づいた米ホワイトハウス敷地内の樹木

（ＣＮＮ）　米国の次期大統領に選出されたドナルド・トランプ氏の政権移行チームは２６日、ジョー・バイデン政権との政権移行に関する文書に署名した。これにより政権移行に向けた主要な情報共有や活動が開始される。 トランプ氏の政権移行チームは間もなく、連邦政府内の各機関を利用できるようになる。これにより、チームは退任する政府高官と面会したり、各部門の活動に関する説明を受けたりすることができるようになる。 しかし、ホワイトハウス当局者によれば、移行期間中にスタッフが機密情報にアクセスするために必要な「セキュリティークリアランス」の手続きを開始するための司法省との合意文書にはまだ署名していないという。 政権移行チームは２６日、「自立した組織」として活動することを約束し、独自のやり方で政権移行を進める考えを明らかにした。そうした取り組みのなかには、既存の倫理規定を利用することや、政権移行のために納税者のお金や政府の建物、一般調達局（ＧＳＡ）が提供する技術を使用しないことが含まれる。チームはＧＳＡとの覚書に署名することを拒否した。覚書にはオフィスの利用や通信手段の確保などが盛り込まれていた。 政権移行チームは、移行の取り組みにはすでに治安や情報の保護が盛り込まれており、政府や官僚による追加の監視は必要ないと説明している。