ジャパンXVのFL下川甲嗣「ハングリーな気持ちでプレーしたい」 29日にマオリAB戦
ラグビーのリポビタンDチャレンジカップ2024でマオリ・オールブラックス(ニュージーランド)と第1戦(29日、秩父宮)を戦うジャパンXVのFL下川甲嗣(東京SG)とデイビット・キッドウェル・アシスタントコーチ(AC)が28日、同会場で取材に応じた。 先発する下川は、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチが掲げる「超速」について、「スピードを意識する仲でも、判断の部分で一番速さを求められる。これまで以上に、正しいプレーを選択することが必要で、自分も課題だと感じている」と話した。マオリ・オールブラックス戦について、「テストマッチではないが、イングランド戦に出ていない選手は、僕も含めてハングリーな気持ちでプレーしたいと思っている」と意欲をのぞかせた。昨秋のW杯フランス大会にも出場したが、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ体制との違いを問われると、「朝早いことです」と、早朝の6時から強度の高い練習をするエディー・ジャパンの大変さを口にした。 主にディフェンスを担当する47歳のキッドウェルACは13人制のニュージーランド代表経験を持ち、昨年のW杯では日本と対戦したアルゼンチンのディフェンスコーチを務めていた。選手として14年、コーチで12年、リーグラグビーに携わり、15人制のユニオンラグビーへ「チャレンジしたい」という気持ちを継続し、ジョーンズHCのオファーを受けた。 「エディーさんから最初に言われたことは、『日本の選手はアタックが好きだが、ディフェンスは好きではないという者が多い』ということ。だから『ラブ・アタック、ラブ・ディフェンス』という選手を育てたい」という。「日本の選手はスキルやテクニックがある。疲れたときでもそれをリピートさせることが大事。足腰が強いことも実感しているので、いかに足を使って相手に踏み込むか」と日本人の特性についても述べ、「自分たちが『できる』ことを信じてほしい、信念を持ってほしい」と強調した。