山内涼太が完全復活の3連続KO勝ち「もう一度タイトル戦の舞台目指す」
◆プロボクシング▽スーパーフライ級(51・9キロ契約)8回戦 〇山内涼太(TKO6回1分45秒)神崎靖浩●(7日、後楽園ホール) 元WBOアジアパシフィックフライ級王者で日本同級1位の山内涼太(29)=角海老宝石=が、再起3連続KO勝利で完全復活をアピールした。WBOアジアパシフィックスーパーフライ級3位の神崎靖浩(23)=倉敷守安=から初回に右でいきなり2度のダウンを奪う。その後、神崎の反撃を受けながらも5回に再びダウンを奪い、6回に連打でレフェリーストップとなる快勝。「1階級上の選手で戦績も良くプレッシャーはあった。それでも練習してきたことが出せたし、うれしい」と目尻を下げた。 一昨年4月に当時のWBO世界フライ級王者・中谷潤人(M・T)に挑戦して8回TKO負け。その1年後には日本フライ級王座決定戦で永田丈晶(協栄)に判定負けした。再び上を目指すにはもう1敗も出来ないなかでの3連続KO勝利。中谷、永田と日本人相手には2連敗していただけに「久しぶりに日本人を相手に勝てて安心した」と本音を漏らした。 試合前には東農大の先輩でもあるWBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)とスパーリングを行い、試合へのアドバンスをもらった。「技術的なことはもちろん、メンタル的なものが一番大きかった」と、4階級制覇王者のチャンピオン論を胸に刻み込んだ。「何が何でももう一度タイトル戦の舞台に立ちたい」という山内は、崖っぷちからの大逆転を狙う。 戦績は山内は12勝(11KO)3敗、神崎は10勝(2KO)3敗1分け。
報知新聞社